沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
昔ながらの沖縄の雰囲気が濃く深く残っている糸満市。懐かしい風景に重なるのは、海、畑、川といった美しい自然。那覇から近く、気軽に観光できるので観光客が訪れます。平和祈念公園やひめゆりの塔などが知られ、糸満ハーレーなどの伝統行事も盛んに行われ、夏はビーチがにぎわいます。
沖縄本島の最南端に位置しているのが、糸満市。那覇から国道331号線を南へ走って約12キロと近く、思い立ったときに美しく広がる海を見ながら移動できる場所。市街地の糸満ロータリー近辺には昔ながらの市場があって、海人(ウミンチュ。漁師のこと)の町ならではの風情が味わえます。郊外には、サトウキビ畑や赤瓦屋根が残る集落、戦跡など沖縄らしい風景と過去を教えてくれる場所があります。「まちと人が密接につながっている糸満の良さをもっと知りたい、広めたい」と糸満を愛し、時間があれば歩きながらあちこちと散策している達人に糸満の魅力を聞きました。ライター/饒波貴子 投稿日/2014年 1月更新日/2015年 10月
[たびらいセレクション]
(まつもと たかゆき) 松本 陸幸さん
達人が思う糸満市の一番の魅力とは、しっかりと残り続ける沖縄の原風景。「作られたものではなく、ウチナーンチュ(沖縄の人々)が生きてきた沖縄が色濃く残っています。瓦屋が残っていたり、ちょっとした通りにも意味があったり、昔ながらの生活を感じることができます。ウミンチュ(海人)と呼ばれる漁師たちのまちとしてにぎわう様も自慢の風景のひとつですし、旧正月に色鮮やかな大漁旗で飾られる漁港も普段とは違った魅力があります。どこを見ても絵になるというか、多くの方が『沖縄の風景』としてイメージする景色がそこら中にあるんです。季節や時間帯によってさまざまな顔を見せる糸満市を味わうには散策がおすすめですよ」と達人。 達人のベストスポットを教えてほしい、とリクエストすると「山巓毛(サンティンモウ)という展望台から見る夕日です」という答えが返ってきました。「漁港を見ながらの夕日は、どうしようもなく感動的です。晴れた日は慶良間諸島まできれいに見えますよ。“青い空と青い海”が沖縄のイメージではありますが、映える夕日も美しい」
糸満市最大の行事として広く知られているのが、旧暦5月4日に行われるハーレー。「ウミンチュ(海人)が名誉をかけてレースに臨む姿は、本当にかっこいい! 男でもほれぼれします」と達人が熱くなるほど、迫力ある勇壮な爬竜船(はりゅうせん)競漕です。 「市内・県内はもちろん、本土から観覧に来る人も増えてきました。一番の漕ぎ手は地元の英雄ですし、ハーレー参加のために仕事を辞める男性もいると聞きます。メインレースで優勝したら、若者たちは涙を流していますね。その熱気が十分見る方にも伝わっていると思います。舟を転覆させ、いち早く体勢を立て直して櫂を漕ぐクンヌカセー(転覆競漕)はウミンチュの技術を目の当たりにできますし、糸満の人たちが長年にわたり命をかけて伝えてきた行事は、参加する方も応援する方も大興奮です。2012年から観覧席を設け、13年は食事付きで大好評だったため継続を考えています」と、うれしい情報を教えてくれました。 続く糸満大綱引も、盛大な行事だ。「旧暦8月15日に国道331号線を封鎖して開催される糸満大綱引は、たくさんの旗頭(はたがしら。地域のシンボルとなる旗のこと)があがり華やかです。ハーレー同様観覧席を設けたところ、綱を絡ませる場面をちょうど見ることができると好評でした。ハーレーも大綱引も、県内の他の地域と違う糸満ならではの独特なスタイルを持っており、老若男女問わずに地元の人々によって守られ、愛されてきた2大行事です。実際に見て感じてほしい行事ですね」 冬には今や風物詩となった、「いとまんピースフルイルミネーション&平和の光の柱」も開催される。キラキラと輝くイルミネーションの間から流れる厳かな空気は、平和を願うこの土地ならではのイベントで「年々見学者は増えています」とのこと。さらに「“自然のイルミネーション”こと、電照菊も特に冬が美しいです。喜屋武(きゃん)地区の高台から見る菊畑がおすすめです」と教えてくれました。
続いて達人に特産品を教えてもらうと、「ニンジンです。イチゴ並みに糖度の高い、糸満名物の美(ちゅ)らキャロット。甘いのでジュースでそのまま飲めますし、ニンジン嫌いな子どもでも食べると聞きますね。ほかにも漁師のまちなので新鮮な魚が食べられますし、沖縄の“カマボコ”の発祥地とされているだけあって、カマボコがおいしい。種類が多く、“バクダン”と呼ばれるおにぎりカマボコは豪快な漁師メシです」とのこと。 お土産として人気なのは「沖縄かりんとう」で、いちおしはアセロラ味。ちょっとした差し入れをしたいとき、達人が選ぶ品だそうです。そしてネーミング通り、何にでも使える味の評価が高いのが「美らキャロット入り万能だれ」。達人いわく「単純にごはんにかけるだけでもおいしいですし、サラダにもいいしお肉料理には抜群!」。スープにチップスに餃子などなど、美らキャロット入り加工品はどんどん増えているそうです。
糸満では海や畑の恵みを受けた沖縄産の食材が手に入る他、沖縄そばやちんすこうなど、有名な食品・菓子メーカーの工場があるなど、沖縄の名産品の数々が糸満で作り出されています。 「糸満の味を知りたい、特産品を見て買いたいときは“道の駅いとまん”をご利用ください。“ファーマーズマーケット”には美(ちゅ)らキャロットほか野菜やフルーツ、“お魚センター”には刺身や丼物、カマボコがあります。“物産センター・遊食楽(ゆくら)”には、ここでしか買えない万能だれなどがあり、糸満のものがそろっています」 「そして実はこの道の駅は、沖縄料理に飽きてきたなという方におすすめ! 本土で見かける料理に沖縄の食材を使ったメニューがおいしいんです。本マグロカツバーガー、巨大なサンドイッチ・しかまサンド、ネギトロ丼は絶品ですよ!」と、ウチナーンチュ(沖縄の人々)にもあまり知られていないグルメ情報を教えてくれました。 定番の観光コースは経験済みで、さらにディープな沖縄を体感したい人は、最南端の糸満を巡る旅を考えてみるのもいいでしょう。「定番の沖縄料理とひと味違ったグルメを味わったり、平和祈念公園やひめゆりの塔などで平和に思いをはせたり、琉球漆器や琉球ガラスの大型店舗を巡って沖縄を代表する工芸品に触れたり。中部、北部とは違う沖縄、今までとは違った沖縄を糸満で楽しんでいただけると思います。まずは道の駅で情報を仕入れてみてくださいね」とのことです。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
糸満市の観光の起点として、まずは「道の駅いとまん」で最新情報をピックアップ。波の音を聞き海風に吹かれながら、沖縄戦の歴史も知ってほしいと達人は語ります。
初夏のハーレーに、夏の終わりを感じる大綱引、そして冬のイルミネーション。糸満の四季を象徴する数々の行事やイベントが開催されています。
市場・ビーチ・工芸品、古き良き沖縄を残しつつリゾート気分も楽しめます。懐かしくて新しいのが今の糸満です。
那覇から糸満までは、国道331号を南下し車で20分~30分程度。那覇空港自動車道(国道506号)は「豊見城・名嘉地」が最寄りインターチェンジ。
那覇空港から糸満市観光協会が入っている「道の駅いとまん」まで、車で約20分。那覇市街地からは車で30分程度。 那覇空港より国道331号線を糸満方面へ南下し、瀬長島交差点を右折。豊見城道路に入りそのまま直進。右手に「道の駅いとまん」の看板が見えてきます。
那覇バスターミナルより約50分。路線番号89番[糸満線]のバスに乗る。 西崎経由の場合:「西崎2丁目」か「西崎工業団地入口」で下車。徒歩約1分。航空隊経由の場合:「西崎入口」で下車。徒歩約15分。
「道の駅いとまん」2009年9月にオープンしました。日本最南端の道の駅。敷地1万坪と広く、ウミンチュ(海人)の町・糸満からおいしい食文化を発信中。施設内には野菜やフルーツの産直市場「JAファーマーズマーケットいとまん」、鮮魚や海産物がそろう「お魚センター」、お土産店やフードコートのある「糸満市物産センター遊食来(ゆくら)」、障害者就労支援施設のカフェやレストランがあり、多くの人でにぎわっています。 糸満市観光協会カウンターは「物産センター遊食来(ゆくら)」入り口にあります。【住所】沖縄県糸満市西崎町 4-19-1【電話番号】糸満市観光協会:098-840-3100JAファーマーズマーケットいとまん:098-992-6510糸満漁業協同組合お魚センター:098-992-2803糸満市物産センター遊食楽(ゆくら):098-992-1030【営業時間】糸満市観光協会:9時~18時JAファーマーズマーケットいとまん9時~19時糸満漁業協同組合 お魚センター:10時~19時糸満市物産センター遊食来(ゆくら):10時~20時※ただし店舗によって営業時間が異なり、一部レストランは22時まで営業【定休日】年中無休※ただし、荒天時の公共交通機関停止の場合(警報発令時)は、休業もあるので要問い合わせ【駐車場】520台
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サトウキビ畑から伝わる、のどかな沖縄時間
青い空にふわふわと浮かぶ白い雲、青々しいサトウキビの色合いが美しい一枚。沖縄の太陽の下、風に吹かれながら実際にこの地に立っている気分にさせるさわやかな写真です。ゆったりとした時が流れ、自然で素朴な糸満の風景はどこかノスタルジック。
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