沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
更新:2018年4月18日
夜空に見える星の数が日本一多いといわれ、星空観測が人気の波照間島(はてるまじま)。八重山随一の美しいビーチや荒波打ちつける断崖絶壁など、見どころも多いので、宿泊して昼夜の景色を楽しみましょう。
[たびらいセレクション]
八重山諸島屈指の美しい海と満天の星空が魅力の波照間島。“果てのうるま(サンゴ礁)”という意味で名付けられたという島は、日本最南端の有人島で、南十字星が見えることでも有名です。そんな波照間島でしか見られないとっておきの景色を探しに行きましょう。
琉球石灰岩を積み上げた遠見台であるコート盛。琉球王朝時代に造られ、海上や往来する船を監視していたと伝えられています。
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平成6年(1994)年に開館した日本の有人島では、もっとも南にある波照間島星空観測タワー。4月下旬から6月中旬の間には水平線上に輝く南十字星を、夏の夜はタワー上空に広がる天の川を観察することができます。
波照間島の最南端に位置する高那崎の崖にある最南端の碑。昭和47年(1972)沖縄が日本に復帰した記念に本土の学生が全国に制作を呼びかけ、昭和52年(1977)に閑静したといわれています。
各部屋には、サソリ座やはくちょう座など、星座の名前がついています。洋室はバス・トイレ付、和室は広めのシャワーとトイレを共同で使用します。アットホームな雰囲気なのでカップルや家族連れにも人気です。
波照間島でもっとも南に位置するペンション最南端。全室オーシャンビューの部屋からは、島の人たちも美しいと絶賛するニシ浜を一望することができます。
観光客やのんびりしたい人におすすめ。石垣島から高速船で約70分、日本最南端の有人島である波照間(はてるま)島の美しすぎるビーチです。
波照間らしい南国の雰囲気がたっぷり感じられる土産店です。アダンの葉で作ったぞうりやオリジナルポストカード、アクセサリーなど、個性的な雑貨を豊富にそろえています。
幻の泡波や、波照間島産黒糖を使った手作りアイスが楽しめるスタンディングカフェ。フレーバーは、季節とそのとき島にあった素材を使い、店内で手作りされています。
ローカル案内役 Machiko
沖縄の綺麗な景色や、お洒落カフェを新規開拓中。写真が好きでカメラを構えると目つきが変わる。好物はブルーシールの紅芋ソフト。
石垣島からフェリーで約1時間の場所に浮かぶ、日本最南端の有人島「波照間島」。「果てのウルマ(珊瑚礁)の島」が語源の、珊瑚礁が隆起して出来た島です。人口は500人を割り、2時間もあれば自転車で一周できてしまうほど小さな島で、島内には今も昔ながらの沖縄の風景が多く残ります。「波照間ブルー」と言われる真っ青な海と風でざわめくシュガーロード、のどかな島の雰囲気、朝焼けの淡い空など、ゆっくりと流れる時間と共に、ありのままの景色や自然を満喫するにはおすすめの場所です。 また、夜になると多くの星を、手に取れるような近さで観測できるのも魅力のひとつ。全天88星座のうち84星座を見られ、天の川はもちろんのこと、流れ星もはっきりと見ることができます。さらに、「南十字星」の全体を観測できるのも、最南端の地だからこそ。一度、その風景を目にすれば、天文ファンでなくても、波照間島の星空の魅力に引き込まれてしまいます。 波照間島を満喫するのなら、ぜひ宿泊を。島内には民宿やペンションなどがあるので一泊、二泊して、朝から夜まで移り行く絶景を楽しむのが良いです。
沖縄といえば泡盛を思い出す人も多いはず。県内には40カ所以上の醸造所があり、今や全国にも泡盛ファンがいますが、生産量が少なく入手困難なので“幻の”と呼ばれる希少価値の高い泡盛もあります。波照間島で作られている「泡波」もそのひとつ。 泡波は昔ながらの製法なので、麹の香りが濃厚。だけど口当たりがやわらかく、味も素朴で飲みやすいのが特徴。島の人が言うには、泡波は波照間の水で割って飲むのがいちばんおいしいそうです。希少な泡盛なので、島の飲食店でも提供している店は少ないですが、お土産に購入したいなら、まずは集落の共同売店で探してみましょう。
波照間島では、旧盆の中日(旧暦7月14日)に「ムシャーマ」という盛大な祭りが行われます。この日は島外から里帰りの人や観光客などたくさんの人が訪れ、島は一年でもっとも賑わいを魅せます。ムシャーマは、豊年祈願と先祖供養を目的とする波照間島独自の祭り。 ムシャーマでは島全体が3組に分かれ、「ミチサネー」と呼ばれる仮装行列をしながら、島の中央にある公民館を目指して、島内を練り歩きます。先頭を歩くのが、五穀豊穣と幸福を象徴するミルク様(弥勒)。白い仮面をかぶり、黄色い服をまとっているミルクは、波照間島では女性であるとされ、付き添いの子どもたちはミルクの子。ちょっかいを出しながら歩く道化役のブーブザーがミルクの旦那といわれています。祭りでは他にも琉球舞踊や狂言、獅子舞、棒術、念仏踊りなど、多彩な芸能が奉納され、この日は島が芸能一色に染まりますよ。 島総出で協力しあい、世代を越えて受け継がれてきたムシャーマは、島になくてはならない大切な行事。最近では、祭りの行われる数日前から島を訪れ、踊りの練習に参加してムシャーマに出る観光客が増えているそうです。見物だけでは物足りないという人は、ぜひ参加してみてくださいね。 ※沖縄のお盆は旧盆(旧暦7月13日~15日の3日間)。
アクセス
石垣島の離島ターミナルからフェリーを利用して約2時間30分、高速船だと約1時間で行くことができます。現在、沖縄本島からの直行便はなく、飛行機などで行くこともできません。
島内での交通
波照間島には、路線バス、タクシーはありません。波照間港から集落までは約1キロ。車で約1分、自転車で約6~7分、徒歩で20~25分ほど。島内の宿泊施設に予約している場合は、送迎をしてくれます。※予約時に要確認。レンタカーなどを借りる場合は、車両台数が少ないため、事前予約がおすすめです。
島にはコンビニエンスストアはある?
スーパーやコンビニはありませんが、集落内に日用品を扱う村の共同売店と個人商店が数軒あります。飲み物やお菓子、アルコール類、タバコなどが購入可能。各店とも夕方までには閉まってしまうので、必要な物は、早めに買っておきましょう。また、薬を扱っている店はほとんどありません。
レストランや居酒屋はある?
波照間港の待合所に食堂があり、集落内にはカフェや居酒屋が数軒あります。
幻の泡盛「泡波」を購入したい。
残念ながら、製造元である波照間酒造所では販売を行っていません。島で消費する分だけ作られるため、土産用に販売されている数は少ないですが、集落内の売店で扱っているそうなので、問い合わせてみましょう。また、波照間港の待合所にある食堂で、グラス1杯300円くらいで味わうことができるそうですよ。
おすすめのお土産は?
島で作られている黒糖が人気。沖縄県内では、8つの離島地域の製糖工場で黒糖が生産されていますが、波照間島の黒糖は島で栽培された良質なさとうきびを原料とし、蜜の濃さ、さらっとした舌触りなど、味はどの島のものよりも一番良いといわれています。