沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
更新:2018年7月12日
沖縄の伝統的な焼き物「やちむん」は、日々の暮らしの中で使うほどに味が出る器。「やちむんの里」は、そんなやちむんを作る15もの工房が軒を連ねる工芸の村です。職人の作業風景を間近に感じながら、自分好みの器選びを楽しもう。
[たびらいセレクション]
見て、触れて、体験して…。のどかな自然に囲まれたやちむんの里で特別な時間を過ごしてみよう。
[おすすめドライブコース]
少し価格が高いイメージがあるやちむんですが、イベントだと良い作品が通常よりも安くで購入することができます。読谷村で行われるイベントを紹介。
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やちむんは、生活の中で実際に使ってこそ本来の魅力が伝わるもの。食事や休憩の際に、やちむんで食事を楽しめるお店を紹介します。気に入った器はその場で購入できます。
雄大な登り窯や、やちむんが買えるお店などをピックアップ。
大嶺實清さん・山田真萬さん・玉元輝政さん・金城明光さんの4名の窯元による共同窯。昭和55年(1980)の築窯以来、読谷山焼として世に多くの焼き物を送り出してきた、立役者です。
平成4年(1992)に開窯。13連房の登り窯は沖縄県内最大級であり、威風堂々とした佇まいは一見の価値ありです。
やちむんの里ではめずらしい個人所有の窯。もともとは竹が生い茂る未開発のジャングルのようだった場所に家族5人で作り上げました。
松田共司さん、松田米司さん、宮城正享さん、與那原正守さんの4名の親方とともに、全国から集う若手陶工たちの作品を販売しています。
読谷山焼の登り窯で焼かれたやちむんが購入可能。伝統的な技法で生み出される作品は数十年来のファンも多いです。
やちむんの里のみならず、読谷村は60以上の工房が集まる工芸の里。やちむんの里から車で5分程度。読谷村や恩納村の観光途中に気軽に立ち寄ることができます。
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沖縄の伝統的な焼き物「やちむん」は、日々の暮らしの中で使うほどに味が出る器。「やちむんの里」は、そんなやちむんを作る15もの工房が軒を連ねる工芸の村です。敷地内には工房と売店、ギャラリーやカフェなどが点在しており、一日いても飽きることはありません。沖縄の土と職人の手によって生まれ、沖縄らしい大らかさと素朴な味わいが魅力のやちむんは、最近では現代的な柄や色合いの作品も増え、陶芸ファンだけでなく若い世代の旅行者も「やちむんの里」に多く訪れています。 やちむんの里の始まりは1970年代にさかのぼります。当時工房の集まる那覇市壺屋では登り窯による煙害が深刻化しており、陶工たちは新天地を模索していました。そこで、米軍基地の跡地利用として文化村構想のあった読谷村に移転を決意。昭和47年(1972)、沖縄を代表する名工・金城次郎さんを筆頭に多くの陶工たちが移り住み、昭和55年(1980)には大嶺實清さん、山田真萬さん、玉元輝政さん、金城明光さんの4人が読谷山焼(ゆんたんざやき)の名称で共同の登り窯を築きました。読谷村は、もともと喜名焼と呼ばれる焼き物が盛んな土地。歴史的にも物作りの土壌があり、人里離れた環境は作陶に適していたのです。
多くの観光客が訪れるやちむんの里ですが、この場所はあくまでも陶工にとっての仕事場。陶芸体験などを提供する観光地ではないことを改めて実感します。普通の販売店や土産物店ではなかなか見ることのできない、職人の真剣な眼差しや無駄のない動き。土作りからはじまり、成形、削りや彩色まで、ひとつひとつすべて手作業で行う仕事は、職人の情熱と誇りが宿っています。ちなみに作業は朝から日暮れまで行われますが、午後3時になると各工房は一斉にお茶の支度に取り掛かります。 日々創作に励む工房ですが、最も忙しくなるのは窯焚きの前後。読谷山焼北窯では70日ごとに作品を焼き上げます。県内最大といわれる北窯の登り窯は傾斜を利用し、階段状に13の焼成室を築いたものです。一番下にある焚き口に薪をくべると、その炎の熱が段々と登り、最上部に達します。さらに各房にも薪入れのための小口が設けられており、微妙な温度調整を施しながら三日三晩、寝ずに炎を絶やさず焼きしめます。 登り窯で焼き上げるのは極めて難しい作業ですが、しっとりとした仕上がりが魅力。一つの作品の中でも火のあたる向きや角度によって違ってきます。器は人の手で生まれますが、最終的には自然に任せるしかないのです。
やちむんの里は、那覇空港から車で50分ほど北上した所に位置しています。 【住所】沖縄県読谷村座喜味2653-1 【電話番号(問い合わせ)】098-958-4468 【営業時間】9時30分~17時30分 【定休日】通年不定休(盆時期休、12月31日~1月3日休) 【利用料金】無料 【やちむんの里の見学所要時間の目安】約1時間~2時間 【駐車場】無料(約50台収容)
車(レンタカー)で
那覇からやちむんの里へ向かう場合は、国道58号線を40分ほど北上し、喜名交差点を左折して座喜味城跡方面へ約5分。高速道路を利用する場合は沖縄自動車道沖縄北ICか石川ICで下りて20分程度です。
バスで
那覇バスターミナル(ゆいレール旭橋駅から徒歩3分)から20番(名護西線)系統か、120番(名護西空港線)系統の路線バスで1時間強。「親志入口」で下車して、徒歩10分。 ※本数は往復いずれも1時間に2、3本
敷地内は車で回れますか?
回れますが、歩くのがおすすめです。日焼け防止や熱中症対策に帽子や水分補給用の飲み物があると安心。飲み物は敷地内の自動販売機でも購入できます。
やちむんの相場はどのくらいですか?
500円から2000円ほどのリーズナブルな食器・雑器もあれば、作家による壺や大皿など数万円するものもあります。
クレジットカードは使えますか?
使える店とそうでない店があるので、念のため現金を用意して行ったほうが良いでしょう。
トイレはありますか?
公衆トイレが2カ所あります。
食事ができるところはありますか?
やちむんの里には、軽食・喫茶が2軒あり、沖縄そばなどが食べられます。しっかり食事をしたい場合は、車で5分ほどのところにある読谷村共同販売センターに併設された「読谷食堂 ゆいまーる」がおすすめです。ちゃんぷるー定食やどんぶりものなどメニューが豊富で、すべてやちむんの器で出されています。
何時ごろから何時ごろに行くと良いですか?
一番早い店で17時30分に閉まるので、遅くても昼過ぎには到着がおすすめです。朝は9時30分から開いています。
1年の間で行くといいタイミングは?
1年を通して楽しめますが、あえて選ぶなら12月の中旬に行われる陶器市に合わせて訪れるのが良いでしょう。もしくは、登り窯に火が入っているタイミングや、窯出しのタイミングを狙うとさらに楽しめます。
やちむんの歴史などについて学べる施設はありますか?
やちむんの里にはありませんが、那覇市壺屋のやちむん通りには那覇市立壺屋焼物博物館があります。観覧料350円(個人・一般)で見学できます。
やちむんの里観光の前後に行ける観光スポットは?
やちむんの里から県道12号へ戻り4キロほど先に進むと世界遺産の座喜味城跡があります。残波岬や遠くは那覇、慶良間まで一望できる人気の観光スポットです。那覇方面へ戻る国道58号線の北谷町には美浜アメリカンビレッジがあり、県内唯一の大観覧車が目印。飲食店もたくさんあります。 レンタカー予約はこちら
施設内の見学所要時間は?
所要時間はあくまでも目安ですが、約1時間~2時間。