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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
首里城に匹敵する敷地面積を誇る今帰仁城跡(なきじんじょうあと)。北山王(ほくざんおう)の居城として高台に築かれ、広さは4ヘクタール。万里の長城のように堅牢な造りをした城壁は全長1.5キロにわたります。海と城壁を望む絶景ポイントとしても知られ、城跡の御内原と呼ばれる場所からの眺めは必見です。
国指定の史跡であり、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつでもある今帰仁城跡(なきじんじょうあと)。14世紀に琉球王国が成立する以前から存在していた北山(ほくざん)の国王・北山王の居城であり、別名、北山城とも呼ばれます。城は、那覇空港から車で約1時間40分、沖縄本島北部・本部(もとぶ)半島にある標高約100メートルの高台にあります。1月頃に日本一早く咲く桜、カンヒザクラの名所としても人気があります。観覧料は、駐車場の敷地内に併設されている「今帰仁村歴史文化センター」との共通チケットになっているので、周辺地域や歴史的背景についても学ぶことができます。たびらい密着取材!おすすめホテル特集ライター/桑村ヒロシ 投稿日/2013年 10月更新日/2015年 12月
[たびらいセレクション]
(わわ) 和々さん
今帰仁城跡をひとことで表現するならば、ワイルドな城。戦国時代、難攻不落といわれた今帰仁城のワイルドな造りは、そのまま時の城主であった北山王のイメージにつながります。今帰仁城跡を楽しむために、ほんの少しだけ琉球の歴史について知っておきましょう。 ひとつの王国になる前の琉球は、北山(ほくざん)、中山(ちゅうざん)、南山(なんざん)の3つの勢力に分かれており、それぞれに王がいました。今帰仁城こと北山城の城主であった攀安知(はんあんち)という王は、後世の歴史書によれば「武芸絶倫で淫虐無道」。つまり、無骨な「ザ・武将」というイメージで、本島北部の荒々しい山々のような王だったといわれています。今帰仁城の長い歴史のなかで、最もドラマチックなのは、北山王の統末期である15世紀始めごろになります。
北山王は、単に荒々しい武士だっただけではなく、カリスマ性もあったことが歴史的文献に描かれています。琉球王府が発行した「中山世鑑(ちゅうざんせいかん) 」によれば、北山城(今帰仁城)が陥落するとき、「我々は少勢になったが、ただ攻められっぱなしでは北山武士の名が廃る。後世に笑われないよう今こそ立ち上がろうではないか」と部下たちを鼓舞し、皆が勇気づけられたという逸話が残されています。実際には、数千の軍勢に対してわずか17騎で立ち向かおうとした北山王は戦に破れますが、屈しない男の強さ、負けた武将なりの潔さを感じさせるエピソードです。また、この逸話は、北山を打ち負かした側である中山の琉球王府によって書き記されたという点にも注目です。
中山軍が北山をなかなか攻め落とせなかったのは、グスクの周りに流れる志慶真川沿いに城壁がそびえ立っていたこと。またその城壁は、蛇のようにくねくねと曲がっていて防御機能に優れていたからだと考えられます。実際に今帰仁城跡を歩いてみると、この点がよく理解できると思います。 では、どのようにして中山は北山を攻略したのかというと、ハード面が難しいならソフト面から、ということで、北山王の側近を賄賂で寝返らせ、今帰仁城の志慶真門跡(裏門)から侵入して攻める作戦で陥落させたのです。 志慶真門跡を突破していったのは、中山の若き武将・護佐丸(ごさまる)で、彼は北山王に討たれた今帰仁按司(あじ。今帰仁を統治していた豪族のこと)の子孫。護佐丸にとって北山攻めは、先祖の敵討ちでもありました。そんな因縁の戦いの跡を、現在も志慶真門跡で垣間見ることができます。
このように、少しでも今帰仁城跡の歴史背景を知っていると、実際の見学が有意義なものになるはず。今帰仁城跡との共通チケットでそのまま入場できる「今帰仁村歴史文化センター」は今帰仁城や今帰仁の歴史背景を知るには最高の施設。駐車場に隣接しているので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
今帰仁城跡にまつわる史跡が周辺に点在しているので、少し足を延ばしてみると、もう一歩踏み込んだ観光をすることができます。たとえば、昔の今帰仁村跡や、ハンタ道と呼ばれる古道、ノロ(神女)の屋敷跡など。ガイドブックには載っていない歴史的なスポットを巡ることができます。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
今帰仁城跡の絶景ポイントといえば、御内原からの眺めが定番です。ですが、見落としがちなところにまだまだ隠れたビュースポットがあります。
「今帰仁城跡には抜け穴があった?」「北山王が川に投げ捨てたとされる宝刀・千代金丸のゆくえは?」「七五三の階段横に旧道あり?」など、今帰仁城跡の裏話を紹介します。
今帰仁城跡の入場券とセットになっている今帰仁村歴史文化センターはもちろんのこと、周辺には、歩いて巡ることができる古道や史跡が点在しています。
途中通過する市街地の渋滞の可能性を考えると、沖縄自動車道の終点である許田ICまでは高速道路を利用したほうがいいですね。
那覇空港から車で約1時間40分。沖縄自動車道を利用すると(那覇ICから乗り、許田ICで降りる)約1時間20分。沖縄自動車道の許田ICを降り、県道494号線・505号線を経て今帰仁城跡入り口右折。名護からは車で約30分。
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那覇バスターミナルから20番、高速バス111番→名護ターミナルへ。66番に乗り換え、今帰仁下車。徒歩約15分。
美ら海水族館から車で12分。⇒詳しくはこちら【美ら海水族館⇔今帰仁城跡の距離】 ナゴパイナップルパークから車で23分。
【住所】沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101【電話番号(問い合わせ)】0980-56-4400(今帰仁城跡管理事務所)【営業時間】8時~18時※城跡は季節により開園前、閉園後の開園時間の延長あり。(要問合せ)【定休日】年中無休【利用料金】入園料 大人400円、小人300円、小学生未満 無料 ※駐車場に隣接する今帰仁村歴史文化センターとの共通チケット ※10人以上の団体料金も別途設定あり【今帰仁城跡の見学所要時間の目安】約40分【駐車場】あり(無料)今帰仁城跡 ウェブサイト
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今帰仁城跡と少女
御内原からの眺め。天気が良ければ、伊是名島、伊平屋島まで見渡せます。
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