沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
陶器、染織物、ガラスなど、沖縄は伝統工芸の島。伝統工芸の魅力の奥深さを達人の視点で紹介。
多彩な伝統工芸が息づく沖縄。染織物、焼き物、漆器など、独自の伝統と文化が継承され、その技は現在に引き継がれています。一方で、近年誕生した琉球ガラスも今や人気の伝統工芸品。沖縄土産の定番として親しまれ、熱心なファンも多いです。また、それぞれの伝統工芸が手軽に体験できるのも沖縄観光の楽しみのひとつ。沖縄の伝統工芸の、奥深い魅力を紹介しましょう。更新日/2015年10月▶沖縄のものづくり・工芸体験特集|体験プラン&予約はこちら
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(ひが つかさ) 比嘉 司 さん
陶芸や織物、染物など、沖縄には他県で見られないほど、数多くの伝統工芸が根づいています。県内では工房やアトリエ、窯元が点在しており、気軽に伝統工芸に触れ、購入することができます。そんな伝統工芸の魅力について、那覇市・国際通りの中心にある那覇市伝統工芸館の比嘉館長に話をうかがいました。「経済産業大臣指定の伝統工芸品215品のうち、14品目が沖縄の伝統工芸品です。全国順位では第3位ですよ」と話す比嘉館長。ちなみに第1位の京都が17品、2位の新潟が16品だそうです。「14品目の内、やちむん(焼き物)と琉球漆器の他は、すべて染織物です。衣類は神事や祝い事の衣装、日常使いの衣類として必需品だったため、多様な織物が生まれたと考えられています」。また、貿易立国であった琉球王国では、王府が工芸品を擁護し、輸出品として利用していたそうです。 那覇市伝統工芸館では、歴史的作品はもちろん、人間国宝の作品も展示されています。比嘉館長に興味深い作品を紹介してもらいました。「鮮やかで美しい模様が特徴の染物“紅型(びんがた)”で人間国宝となった玉那覇有公(たまなはゆうこう)さんの作品を展示していますが、当館では展示部分を両面ガラス張りにしたので、表も裏も見ることができます」。玉那覇さんの紅型は、両面染という技法で染められています。両面染とは、布の表と裏の両方に型を置き、色を差す技法で、普通の作業の5倍以上の時間がかかるとか。他にも、人間国宝である首里織の染織家・宮平初子(みやひらはつこ)さんや、沖縄で初の人間国宝となった壺屋焼の陶工・金城次郎(きんじょうじろう)さんの作品も間近に見ることができます。
何百年という歴史を持つ壺屋焼や紅型とは違い、琉球ガラスはまだ歴史の浅い工芸品。沖縄のガラス工芸がはじまったのは、明治時代の中頃と言われ、その歴史は100年余りです。そしてガラス工芸が脚光を浴びるようになったのは、戦後、沖縄県に駐留するアメリカ軍人向けに製品が作られるようになってからです。「駐留米軍が使用していたコーラやビールの色つきガラス瓶を再生した琉球ガラスは、原料がリサイクルのため強度が低く、ぽってりとした厚みが特徴。米軍の将校たちが、ガラス職人にアメリカ本国の雑誌を見せて『こんなデザインにしてほしい』とオーダーしていたことが、技術向上に繋がったと言われています」と比嘉館長。飲み物を入れるピッチャーやデカンタ、野菜を盛りつけるサラダボウルなど、アメリカナイズされた商品が次々と生まれました。沖縄県が本土復帰を果たす頃には、ガラスの着色料が容易に入手できるようになり、赤や青などのカラーバリエーションも増えました。また、今では人気の泡ガラスには、こんな秘話も。「琉球ガラスは、気泡があると失敗作とされ、捨てられていました。それを逆手にとって、泡を模様にしたのが、現代の名工と呼ばれている稲嶺盛吉(いなみねせいきち)さんです」と比嘉館長。稲嶺さんは好奇心旺盛のアイデアマンのようで、おもしろい色合いや風合いを出すために、カレー粉や黒糖、備長炭などで色つけをすることもあるそうです。 素朴さと手作りの温もりが感じられる琉球ガラスは、沖縄を代表する伝統工芸として発展し続けています。
沖縄は、体験型観光の先進地。沖縄でしか体験できないことがいっぱいあります。観光客に人気が高いのは、一輪挿しやオリジナルグラスを作る琉球ガラス、そしてシーサーや器作りが体験できる壺屋焼。他にも、手ぬぐいやトートバッグに図柄を染める琉球びんがたや、コースターやブックカバーを織る織物などが体験できます。ショップや工房では体験プログラムを用意しているところもあるので、ぜひ挑戦してみましょう。また、那覇市伝統工芸館でも年間1万1,000人以上の観光客が、併設の体験工房に立ち寄っているそうです。 沖縄の伝統に触れて感じて遊びながら、自分だけのオリジナル工芸品を作る楽しさを味わってほしいです。【施設】那覇市伝統工芸館【住所】沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぶす那覇2F【問い合わせ】098-868-7866【交通】沖縄都市モノレール「ゆいレール」牧志駅下車、徒歩4分、那覇空港から車で15分※現在、毎週日曜日12時~18時まで「国際通り」がトランジットモール(歩行者のみ)のため、一般車両(自転車含む)は交通規制で入ることができないので、要注意。【休館日】12/31~1/2までの3日間【利用時間】9時~18時【観覧料】大人300円、高校生200円、小中学生100円【体験工房】琉球びんがた、琉球ガラス、首里織、壺屋焼※予約制。詳しくは電話またはメールにてお問い合わせください。http://www.kogeikan.jp/観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
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那覇を見守る巨大シーサー
沖縄の守り神「シーサー」は、ライオンがモデルと言われ、エジプトや中近東を旅し、中国から伝わったとされています。国際通りの新しいシンボルとして作られた巨大シーサーは、壺屋焼の陶工たちによって作られ、2012年3月那覇市の牧志駅近くに設置されました。
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