沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
沖縄の土産品店に立ち寄ると、艶のある黒地や、明るい朱色にハイビスカスやゆうなの花模様、光沢のある貝を使って装飾する螺鈿細工(らでんさいく)を施した皿や椀を見かけます。それが琉球漆器。昔も今も人気の工芸品です。
琉球漆器の歴史は長い。14世紀~15世紀にかけて琉球王朝と中国との貿易が盛んだった頃、中国から高度な漆工技法が伝えられたのが始まりとされています。江戸時代には幕府に献上され、米軍統治下時代は軍人たちが祖国へ持ち帰る土産としても人気がありました。 一般には主におめでたい行事の際の重箱や汁椀として使われてきましたが、最近では日常でも使えるような上品で落ち着いた雰囲気の作品も増えており、土産物に買い求める観光客も多です。色あせない琉球漆器の魅力を達人に聞きます。→その他の「沖縄土産」を見るたびらい密着取材!おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(たまえ まさよ) 玉榮 雅代 さん
玉榮さんが琉球漆器に出会ったのは2010年、浦添市美術館の体験教室に通ったのがきっかけでした。「私でも漆(うるし)の作品が作れるんだ」と感動し、今では琉球漆器の展示・販売を行うギャラリーのほか、漆器づくりを学べるうるし教室と茶房の3つを兼ねた店を経営しています。「琉球漆器は売れないのが当たり前の世界。こんなに良いものなのに不思議。もっと日常生活に取り入れてほしい」と話します。 かしこまった行事に使うイメージだった琉球漆器ですが、玉榮さんの店にはカレー皿や小物入れ、ネックレスにピアス、子ども用の食器など実にいろいろな漆芸品が並んでいます。もちろん、重箱や飯椀、汁椀、飾り皿など定番の商品もあります。 「こういう形の皿だからって使う目的を決めなくていい」と玉榮さん。「小皿と汁椀を組み合わせて出したり、ぐい飲みに綿や布を敷いてアクセサリー入れにしたり、漆の食器だから和食しか似合わないなんてことはない」 アクセサリーなどもあります。大粒のきれいに削られた丸玉のペンダントトップはいかにも重そうに見えますが、手に取るととても軽いです。色は黒や朱色以外に、顔料を混ぜて作る青などもあり、男性にも人気があります。 作家の独創性あふれる作品に、食器をはじめとする伝統的な品々。琉球漆器とひと口に言っても、デザインや種類は予想以上に多い。
たくさんの種類があることはわかりましたが、琉球漆器って一体なんでしょう? 輪島漆や木曽漆器とどこか違うのでしょうか? 聞くと、明快な答えが返ってきました。 「とても大きなくくりですが、沖縄で作られている漆器が琉球漆器。沖縄以外の出身の方が沖縄で漆器を作っても、それは琉球漆器なのです」 琉球漆器といえば明るい朱色や堆錦という独特の技法が特徴だが、デザインや塗りに規定があるわけではないらしい。沖縄は年間を通して平均気温と湿度が高いが、これは漆器を作るのにとても適した気候なのだそうです。さらに、沖縄の強い日差しが琉球漆器の鮮やかな朱色を育んでいるといいます。これはもう自然の恩恵ですね。その土地で生まれるものは、自然にその風土に合ったものができるというわけです。 「中国から伝わって今に続く伝統的な技工や沖縄ならではのデザイン、色彩も琉球漆器の魅力。観光客の方は良く朱色の漆器を買っていかれますが、自宅で使うと何だか浮いていると話す方もいますよ(笑)。でも、そのミスマッチも含めて、自分なりの使い方を見つけて楽しんでほしいと思います」
自分の茶房で飯椀にホットコーヒー、汁椀に氷たっぷりのアイスコーヒーを淹れて出す玉榮さん。客の反応も上々だそうです。 「皆さん驚かれますね。こんな使い方していいの?って。でも、漆器だと陶器やプラスチックと違って、熱い汁ものを入れても手で持てますし、冷たいものでも汗をかいて下がびっしょり濡れることもありません」。 日常使いに向いている漆器の良さを実体験してもらっています。飲み口まで熱くならないので、猫舌の人がホットコーヒーを冷ますことなく飲んだこともあるそうです。漆器は軽い上に落としても割れにくいとあって年配の人にも好評。また、地震などで高いところから落下した際、人にぶつかっても怪我をしにくいという理由で買い替える人も増えたとか。「漆は抗菌作用があるから、子どもたちにもぜひ使ってほしいですね。漆器は口当たりがまろやかで、金属製のスプーンより漆器のスプーンを好まれる方もいます」。 大きめの汁椀におかずを少な目に盛り付けたり、コンビニで買った弁当を大皿に盛りつけるなど、既成概念にとらわれず、どんどん使ってほしいと玉榮さんはにっこり。「漆器は日常使いしてこそ、いろいろ楽しめますよ」塗り方、デザイン、色遣い、ちょっとしたことでがらりと表情を変える奥の深い漆の世界。いろいろなものがあるなと思いながら眺めていると、まずはひとつ買ってみたくなります。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
沖縄らしい華やかな色と柄は特別な土産物にもぴったり。さまざまな琉球漆器に出会える店舗を紹介します。
琉球漆器を学んで、手作り体験ができるスポットを紹介。いろんな漆器を見比べて、自分で実際に作ってみましょう。
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東道盆(とぅんだーぶん)
琉球王朝時代、宮廷料理を盛りつけた漆塗の盆「東道盆(とぅんだーぶん)」。元々は中国から伝わった高級な前菜入れで、宴会料理の器であるため、豪華な装飾が施された。形は丸や六角、八角などいろいろあるが、中は7区画に分かれ、田芋の唐揚げや昆布巻などが盛りつけられます。
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