名護市を楽しむ! おすすめ観光情報
沖縄自動車道を北に走り、最終地点の許田ICを下りると名護市に到着します。「やんばる(山原)」と呼ばれる沖縄本島最北部の玄関口といわれる名護市は、東西を囲むように海が広がり、美しい山々が連なります。パイナップルパークやオリオンハッピーパーク、道の駅許田などの人気施設やおすすめイベント、ビーチを紹介します。
![なんぐすく(名護城跡)から一望する名護市内と西海岸 なんぐすく(名護城跡)から一望する名護市内と西海岸]()
那覇空港から沖縄自動車道を利用し、車で約1時間10分。沖縄本島北部に位置する名護市は東海岸と西海岸に囲まれ、名護岳や多野岳、嘉津宇岳など、多くの山々が連なる自然豊かな街です。
広大な自然に支えられたおいしいグルメや、沖縄の原風景が感じられる街並みなど、市街地を散策してみるとまた違った一面が垣間見られるのも、もう一度訪れたくなる理由です。リピーターの多い名護市で、自分だけの楽しみ方を探しましょう。
投稿日/2014年 1月 ライター/米山祥平
更新日/2015年 8月
市街地と郊外で異なる魅力を持つ名護市
![街の人々を静かに見守る「ひんぷんガジュマル」 街の人々を静かに見守る「ひんぷんガジュマル」]()
名護市のキャッチコピーにある“あけみお”とは、夜明けの静かで青々とした海のことです。この海はもちろん、シークヮーサーの産地で知られる勝山や、リバートレッキングを楽しめる滝など、名護の郊外には大自然を満喫できる観光名所がいくつもあります。
一方で、市街地には自然の景観とはまた違ったスポットがいくつもあります。中でも、名護大通りの中央に堂々と構える「ひんぷんガジュマル」は必見。“ひんぷん”とは屋敷の正門と母屋との間に設けられた屏風石のことで、外からの目隠しや悪霊を防ぐという理由から、沖縄の民家には頻繁に取り入れられてきました。ガジュマルのかたわらに石碑が建てられているのですが、この石碑がひんぷんのようにみえることから、いつしかこのガジュマルも「ひんぷんガジュマル」と呼ばれるようになりました。樹齢300年にもなるこのガジュマルは、名護市のシンボルでもあり、パワースポットとしても人気がありますよ。
春夏秋冬の名護市を満喫できるイベント
![地域の人々で行われるパレードにも注目したい「名護さくら祭り」 地域の人々で行われるパレードにも注目したい「名護さくら祭り」]()
地域住民が主体となって動く、エネルギッシュなイベントが多く開催される名護市。春は「羽地ダム鯉のぼり祭り」、夏は21世紀の森野外ステージで行われる「名護市青年エイサー祭り」や、名護漁港内の「名護夏祭り」など、地域の人と一緒に名護を体感できるイベントがたくさん催されます。
日本一早い桜を楽しむことができる「名護さくら祭り」は、冬の風物詩。名護市中央公園を中心に、なんぐすく(名護城趾)など名護市内が会場となり桜を満喫できます。名護城跡北展望台まで運行しているシャトルバスを利用して頂上まで上り、名護の市街地を眺めながら桜を楽しんでみてください。
豊かな自然が産み出した名護市の土産物
![名護市のお土産が買えるやんばる物産センター「道の駅 許田」 名護市のお土産が買えるやんばる物産センター「道の駅 許田」]()
勝山シークヮーサーや、沖縄ビールの代名詞であるオリオンビール、現存する赤瓦屋根の木造建築物として最大級の津嘉山酒造所の泡盛など、沖縄土産にぴったりな特産品がそろう名護市。ビールや泡盛は沖縄を代表する特産品ですが、産地の名護市で味わうオリオンビールは味も格別で、津嘉山酒造所の泡盛もひとくせもふたくせもある個性的な味わいが魅力です。
また、やんばるの畑人(ハルサー。農家のこと)と加工者、飲食店が手を携えて取り組んでいる「やんばる畑人プロジェクト」という取り組みがあります。“目指せやんばる産100%”と銘打って、やんばる原産のもので商品を作るこのプロジェクトの第一弾が、やんばるスパイス。名護市内や、やんばる地域の応援店で購入できるのでお土産にぴったりですよ。
そして、名護市には沖縄料理から洋食まで、幅広いジャンルの名店が存在します。創業80年以上も続く老舗の新山そばや、氷をつかった沖縄ぜんざいで有名なひがし食堂など、地元でも有名なお店がいくつもあるので、名護市散策の合間に市街地でお昼をとるのもおすすめです。
沖縄らしさを感じる素朴な風景が残る名護市の町並み
![町中にひっそりとたたずむ「津嘉山酒造所」 町中にひっそりとたたずむ「津嘉山酒造所」]()
車で通り過ぎてしまうことが多い名護市街地ですが、市内を歩いてみると、素朴で個性的な風景がいくつも存在します。地域の人々の生活が感じられる名護市営市場や東海岸にある嘉陽(かよう)の集落、沖縄とアメリカ、日本の文化が入り混じった辺野古(へのこ)の町並みなど、歩いてみないとわからない魅力がたくさんあるのです。
東海岸に位置する久志地域では、子宝と安産を願う珍しい伝統行事「ドウドイ」なども残っていますし、琉球王朝時代に豊見城王子(尚経)らが石製の観音像を持ってきて建てられた「久志の観音堂」、神事の際に祭司が祈願を司る聖地として信仰された「汀間の御願所(ウガンジュ)」など、パワースポットとして知られる場所も存在します。また大浦区には、地域の交流拠点として「わんさか大浦パーク」もありますので、物産販売コーナーでの買い物や、大浦湾に群生するマングローブに囲まれたシーカヤック体験も面白いですよ。