石垣空港の賢い活用方法&グルメ情報
おーりとーり!(八重山方言で、ようこそ!の意)石垣島へ。2013年3月に新設された「南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港」。石垣島を中心に八重山諸島の空の玄関口に、新石垣空港のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」がいます。
![南ぬ島石垣空港入り口で、ぱいーぐるがお出迎え 南ぬ島石垣空港入り口で、ぱいーぐるがお出迎え]()
2013年3月に開港した「南ぬ島石垣空港」は、八重山諸島の空の玄関口。市街地から車で約30分、旧空港から車で20分、島東部の白保集落に位置します。
長さ2000メートル、幅45メートルの滑走路を備え、旧空港では難しかった長距離便の離発着が可能となりました。東京・大阪など大都市からの直行便も増え、多くの観光客でにぎわっています。
ターミナルビルの1階には、石垣島の特産品を活かしたお土産品が並び、4階の最上階には、沖縄一高い山、於茂登岳(おもとだけ)を望む展望デッキがあります。ミンサー柄のフロアや亜熱帯植物の庭園、熱帯魚の水槽など、八重山の自然や文化をデザインに織り込んだ新空港です。
ライター/與那覇愛 投稿日/2013年 10月
更新日/2015年 12月
《この記事を読む人におすすめの情報》
八重山の魅力をいっぱい散りばめた新空港
![展望デッキから眺める滑走路と於茂登岳 展望デッキから眺める滑走路と於茂登岳]()
沖縄本島から南西に約400キロ。石垣島は、県内で3番目に大きな島。飛行機はもちろん、離島へ渡る船もたくさんあって、八重山諸島の玄関口です。
真新しいターミナルビルは、八重山諸島の魅力を存分に感じてもらえるような空間になっています。例えば、到着ロビーには展示されている各集落のカラフルな旗頭(はたがしら)。豊年祭などの行事に欠かせない大切な旗頭が、「おーりとーり(ようこそ)!」ってみんなを迎えてくれます。亜熱帯植物に彩られた庭園では、白と黒の模様がキレイな蝶、オオゴマダラを見ることができ、一番のおすすめは、4階にある展望デッキ。滑走路はもちろん、白保の海や於茂登岳まで見ることができます。晴れた日の眺めは、特に最高です。
旧空港と同じく、搭乗ギリギリまで顔が見えるように
![展望デッキから、ガラス越しにお見送り 展望デッキから、ガラス越しにお見送り]()
旧空港では飛行機にタラップで乗り降りしていました。小さな空港ならではの距離の近さが、見送る人にも見送られる人にも好評でした。新しい空港にも、そんな「最後まで顔が見える工夫」がいっぱいあります。例えば、搭乗待合室と出発ロビーを隔てる壁や、送迎デッキはガラス張りになっています。PBB(搭乗橋)も全面ガラス張りになっていて、これは日本の空港では珍しいです。 送迎デッキからPBBまでの距離も近くて、旧空港と同じように、ギリギリまで笑顔でお見送りができます。
創業30年以上の名店がリニューアル
![社員食堂としても大活躍のyunaパーラー。お弁当も売ってるよ 社員食堂としても大活躍のyunaパーラー。お弁当も売ってるよ]()
旧空港の老舗レストラン「ゆうな」がリニューアル。新空港の建設が決まった時、本当は旧空港と一緒に店をたたむ予定でしたが、これまでの歴史や「なくなったら寂しい」というお客さんの声から、カタチを変えて娘さんが引き継ぐことになりました。
旧空港時代からはガラッと雰囲気が変わって、カフェのようなカジュアルでオシャレなパーラーに。空港に勤務する社員さんも社員食堂のように利用しています。入り口ではお弁当も売っているので、空弁として機内で味わうのもいいですね。
琉球マッサージで、旅の疲れを癒やして
![ゆったりくつろげる2階のスペース ゆったりくつろげる2階のスペース]()
空港は、これから搭乗する人や到着した人、お見送りやお迎えの人でいつも大にぎわいです。旅の気分を高めてくれるけれど、もし「搭乗までの時間を静かに過ごしたい」という人がいたら、おすすめしたいのは2階フロア。大きめのソファに座って本を読んだり、デッキへ出て海を眺めたり、のんびりとした時間が過ごせるます。お疲れのときは、琉球マッサージ「パナ・ン」でリラックス。琉球空手の技と、八重山舞踊・琉球舞踊の「手の舞」を取り入れたオリジナルマッサージが受けられます。げんこつや手の舞が、疲れた体によく効くそうですよ。
ぱいーぐる誕生ストーリー
![全国公募から誕生したぱいーぐる。夢は大空に羽ばたくパイロット 全国公募から誕生したぱいーぐる。夢は大空に羽ばたくパイロット]()
「ぱいーぐる」は、南ぬ島石垣空港のPRキャラクターとして、全国のみんなが応募してくれたデザインや名前を元に生まれました。新空港の開港100日前から本格的にPR活動を開始して、石垣市内のお祭りや島外のイベントなんかに出演しています。石垣島出身のミュージシャンBEGINと、きいやま商店が作った開港ソング「おかえり南ぬ島」を島の人と踊ったときは、感動しました。自慢の翼であまくま(あっちこっち)飛び回って、毎日大忙しです。