沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
那覇からフェリーで2時間ほど。渡名喜島は、宿が限られているため観光客が少なく、島を静かに満喫できる穴場スポット。とにかくゆっくりしたいという人にはおすすめの島です。大自然の中、時間を忘れてのんびり。心ゆくままに楽しむ大人のひとり旅です。
那覇市の北西、約58キロのところにあり、北に粟国(あぐに)島、南に慶良間(けらま)諸島、西に久米島を望む。もともと近接する二つの島だったのが双方の間に砂が堆積していき、いつしかひとつにつながって出来たとされている。それゆえ渡名喜島には二つの山があるのだが、それぞれの島の成り立ちが違うために、構成している岩の表情も違って興味深い。ちなみに、島の集落はその砂地の部分に作られてきたため、集落内の道はきれいな砂地が広がり、フクギ並木と赤瓦の古民家の沖縄らしい景色が今も残る。 渡名喜島へはフェリーが交通手段となっているが、久米島と那覇を往復するフェリーが立ち寄り、直行船はない。また、海の状態が良くないと寄港できないため、天候が悪い日が続くと何日も閉ざされた島となってしまう。投稿日/2013年 10月 聞き手/島ライター伊藤麻由子更新日/2017年 6月たびらい密着取材!おすすめホテル特集
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((はえばるゆたか)) 南風原 豊
渡名喜島は宿の数が4軒と限られていることもあり、トップシーズンでも観光客で込み合うということはない。日帰りもできなくはないが、それが可能なのは4月~10月のフェリーが1日2便出るときだけの限定。しかも、朝一便で那覇港を出て10時45分に島に着き、久米島からの15時45分発の2便に乗って那覇に戻るという、滞在時間5時間の強行スケジュールのみ可能だ。さらにフェリーの発着が海の状態にとても左右されるため、急にコンディションが悪くなれば寄港できないので島を出られなくなることもある。八重山諸島の竹富島のように、1日10往復以上船が出るのとはわけが違うのだ。渡名喜に出掛ける時に考えないといけないのが、この点である。 渡名喜島の達人、南風原さんも「日帰りをするなら天気の安定している時だけ。基本的にはゆっくり滞在して島を楽しんでください」という。「でも、そこがまた渡名喜島の魅力なんです。この島はのんびりゆっくり、何もないことを楽しめるかどうかがポイントです」。確かに海もビーチもキレイだが、海水浴場としての設備はないし、ダイビングショップもない。「自分でどうやって時間を過ごすか。何もない、何もしない贅沢をこの島で味わってもらいたいんです」。渡名喜島は沖縄の離島として、残された最後の聖地かも知れない。
達人の南風原さんが管理している宿が「赤瓦の宿 ふくぎ屋」だ。島の集落の中に残された赤瓦の古民家を改装し、観光客向けの宿にしている。フェリーで島に到着すると、まずはワゴン車で集落の外側をまわり、宿に送ってくれる。 「集落の中は細い道ばかりなのであとで散策してください。港の前からあがり浜まで直線に延びる村道1号線を基準にすれば、ほぼ碁盤の目のようになっているので歩きやすいと思います。朝ごはんと夜ごはんを食べる食堂も集落の中の赤瓦家のふくぎ食堂になります」。ちなみに、昼ご飯の場所は、同じくこのふくぎ食堂と、港のターミナルの中にあるターミナル食堂のみ。あとは3つある売店でおにぎりかパンかカップラーメンでも調達するしかない。 達人の案内を聞きながら荷物を古民家の縁側に置くと、一気に旅の緊張感が緩む。「自分の家に帰ってきた感じがしませんか?」。自分に田舎がなくても田舎に帰った気分になるから不思議だ。そのまま畳の間にゴロリとしたくなる。渡名喜島の楽しみはこの古民家から始まる。聞こえるのは風の音と緑の匂い。滞在中の注意をひととおり聞いたあとは昼寝がおすすめだ。
集落の中は散策が楽しい。フクギ並木、赤瓦の家並み、島人とのあいさつ。集落の道は砂なので、島人たちは竹箒で常にきれいにしている。フクギの木の葉や実が落ちる時期は早朝に、夕方にと、こまめに掃除をする姿をよく見かける。「掃除に関しては朝起き会といって大正時代から80年余り続く伝統があって、ラジオ体操が始まる前に島の小学校に子どもも大人も集合するんです。そして、体を動かしたあとに集落の掃除をするんです。誰でも参加できるので、ぜひ早起きして小学校に来てください。一緒に掃除体験もしましょう」。そういえば、集落の所々に「朝起き会」と書かれた竹箒入れが設置されている。 島内は、自転車やレンタカーを借りて回るのがおすすめ。民宿ごとに貸し出しをしている場合があるので、宿泊前に確認してみるといい。「集落を出ると、結構坂道が続くんですよ。遠出するとカメが波の間からひょっこり顔を出す呼子浜があったり、山の方に行くと山の上なのに水があふれている不思議な水田があったり、大海原を見渡す絶景ポイントがいくつかあったり。けっこう楽しいですよ。そうそう、NHK朝の連続ドラマの『ちゅらさん』のオープニングタイトルになった入砂島も見えますよ」。集落を出ると売店も自動販売機もなくなるので、水分補給の飲み物は忘れずに持って出よう。
「渡名喜の夜の名物のひとつになりました」。達人の南風原さんがそう言うのは、集落の夜を演出するフットライトだ。村役場からあがり浜まで続く村道1号線の両サイドに毎夜毎夜、明かりが灯り、昼間とはまた違った集落の顔を楽しむことができる。「幻想的な雰囲気でしょう」。達人のその言葉のとおり、夜道はまた別の島に来たような感じがする。 散策しながらあがり浜に出ると、この浜沿いにやたらイスやら机やらが並んでいるのを昼間見かけた理由が、夜になってわかった。島の人たちのゆんたく(おしゃべり)の場になっているのだ。飲み屋さんなんてないから、ここに各自がつまみと泡盛持参で集う。 「遊ぶところも行くところもないけれど、自分でどうやって時間を過ごすかをみつけるのがこの島の魅力です」。そういった達人の言葉がすべてを表している。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
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沖縄本島・泊港からフェリー琉球、またはフェリーくめしまで約1時間45分。※久米島行で渡名喜島を経由しない便があるので注意。大人:片道2700円、往復:5130円⇒詳しくはこちら
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渡名喜駐在所
港のすぐ近くにある島の駐在所の渡嘉敷一家。本島から家族で移り住んできた。島のおまわりさんの渡嘉敷さんは、島の何でも相談所でもある。行きたい場所を聞くのでもいいし、困ったことがあったら相談するもよし。「とにかく警察だと遠慮せずに、どんどん聞きに来てください」。ある意味、島のコンシェルジュ。
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