「辺戸岬」奄美群島を望む本島最北端の絶景

  辺戸岬の魅力は、なんといっても最北端ならではのダイナミックな景観。特に秋から冬にかけては北風が強くてうねりも高いので、鋭く尖ったサンゴ岩に当たって砕ける波のしぶきが、いつも岬の空中を舞っている感じがします。こんな風景は他では見られないので、フォトジェニック（写真向き）な場所です。沖縄らしい青い海を見たいのなら、できるだけ風の弱い日を選んで、太陽が高い位置にある日中に訪れるのがおすすめです。

  岬の中心に建てられている「日本祖国復帰闘争碑」は、1972年、アメリカの統治下にあった沖縄が日本に返還され、沖縄県になった時に建立されたものです。幾度となく祖国復帰の闘争が繰り返されていたことを忘れまいと、沖縄本島最北端であるこの地に碑が建てられています。当時は日本への復帰を願う県民たちによって、国境の向こう側にあった鹿児島県の与論島に向けてのろしをあげていました。年に一度、北緯27度線、つまり沖縄本島と与論島の間の海上でも交流集会を開いていたそうです。その友好の証として、「ヨロン島・国頭村友好記念碑」も建てられています。そう、ここは、沖縄の波乱の歴史に想いを馳せる場所でもあります。

  沖縄には、ありのままの自然の姿を「聖地」として大切にする文化があり、辺戸岬もそのひとつです。岬を訪れたら、突端に小さな拝所（うがんじゅ）を見つけることができます。もし、そこで拝み（手を合わせて祈ること）をしている地元の人がいたら、邪魔をしないように静かに見守ってください。辺戸岬だけでなく、やんばると呼ばれる北部エリアの森そのものが聖地であり、なかでも、岬の後ろ側にそびえる山々には、安須森（あすむい）と呼ばれる琉球開びゃくの聖地があります。現在では、大石林山という自然のテーマパークになっているので、島を造った琉球の神々のパワーをあやかりに、自然あふれる観光スポットを巡るのもおすすめです。

  辺戸岬ならではのステキで印象的な写真を撮るコツを、写真家である達人が教えます

  辺戸岬のある国頭村は、やんばると呼ばれる本島北部エリアの最北端。豊かな自然のなかでリフレッシュできるスポットにも立ち寄りましょう。

  辺戸岬で絶景を楽しんだら、次はおいしい食事を楽しみましょう！

  辺戸岬へは、沖縄本島内のどのエリアからでもロングドライブになります。時間と体力にはゆとりを持って旅の計画を立ててみましょう。

車・レンタカーで

  辺戸岬へは、沖縄自動車道の北の終点である許田ICを降りてから、国道58号線を北上し、約1時間30分。途中、名護でバイパスの分岐がありますが、そのまま進めばまた58号線に戻っていきます。那覇市内からは、3時間をドライブの目安にしておくと安心です。

さらに詳しく知る⇒ 那覇空港から辺戸岬の距離と所要時間の目安

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路線バスで

  辺戸岬まで高速または路線バスを使って行く場合は、最短でも半日がかりとなります。
　・那覇バスターミナルから、名護西線(系統20,120番)、名護東選(系統77番)、または高速バス(系統111番)に乗り、「名護バスターミナル」へ
　・名護バスターミナルより67番・辺土名線に乗り換えて「辺土名」へ
　・辺土名の村営バス待合所より、国頭村営バス奥線に乗り換えて「辺戸岬」、または「辺戸岬入り口」にて下車。辺戸岬バス停は、辺戸岬園地内にあります。辺戸岬入り口バス停は国道58号線沿いにあり、辺戸岬へは徒歩約10分かかります。

施設情報

  【住所】沖縄県国頭郡国頭村字辺戸

【電話番号（問い合わせ）】0980-43-0977（辺戸岬観光案内所）

【利用料金】無料

【駐車場】無料