沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
沖縄本島中部の勝連城は、琉球王朝時代にこの地で人々に慕われた王、阿麻和利(あまわり)の居城として知られます。勝連城をめぐるさまざまな人間ドラマと合わせて、その楽しみ方を紹介します。
那覇空港から、高速道路を利用して約1時間。沖縄本島の東海岸にある勝連半島の付け根の丘陵に位置する勝連城は、高低差を活かした城づくりが特徴の城です。10代にわたり按司(あじ。地域の首長のこと)によって治められてきたが、10代の城主、阿麻和利(あまわり)の治世が最盛期。地の利を活かした中継貿易で経済力と軍事力を持ち、首里王府とは別の道を歩もうとしますが、最終的に王府の軍勢によって滅ぼされ、衰退していきました。 2000年 12月には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録され、海中道路などとともに、中部有数の観光地として多くの観光客でにぎわっています。投稿日/2013年 10月 ライター/仁井名修 更新日/2015年 8月◆沖縄中部の楽しみ方やおすすめ情報が満載→沖縄中部観光・旅行特集たびらい密着取材!おすすめホテル特集
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(なかむら しゅんきち) 仲村 春吉さん
勝連半島の東西に、細長く延びた形で築かれた勝連城。進貢船(しんこうせん。中国の王朝との交易や使節派遣のための船のこと)によく似たその形から「進貢船のグスク」とも呼ばれていますが、この異名は交易が盛んだった勝連城のことをうまく表現しています。いまだに四の曲輪を中心に発掘調査が進められている段階ではありますが、沖縄有数の規模と歴史をもつ名城です。
勝連城で最も高い場所にある一の曲輪(くるわ。城郭内にある区画のこと)は、標高約98メートルで、南は知念半島から北は山原(やんばる)までを見渡すことができます。勝連城からの眺めはとても美しいです。北の金武(きん)湾、南の中城(なかぐすく)湾に挟まれた勝連半島に築かれた勝連城は、まるで海に浮かんだ城のようにも感じられます。脈々と続く沖縄の山並みが視界に広がり、訪れた人の心を奪います。
勝連城は、琉球石灰岩の切石を使い、東西の丘陵をうまく利用して曲線状の城壁が築かれています。正門である南風原御門(はえばるうじょう)と、裏門にあたる西原御門(にしはらうじょう)という2つの入り口がかつてはありましたが、その名前は門の方向にあった集落の名前から付けられています(各門はまだ復元はされていない)。 御門を抜けると、居住スペースである四の曲輪が広がっています。そして、四の曲輪から西に向くと絶壁のような城壁に囲まれた三の曲輪、二の曲輪、一の曲輪があります。四の曲輪の東には、防衛部隊が詰めていたと考えられる東の曲輪があったようです。 勝連城のはじまりは13世紀頃と考えられます。中国製陶器が発掘されたり、防御施設である柵列が見つかったりしており、この辺りに多くの人々が居住し、指導者がいたことがうかがえます。 城主として最も有名なのは、最後の按司となる10代目の阿麻和利。彼は肝高(ちむたき。英雄のこと)として人々に讃えられた名君で、増築を繰り返すなどして、勝連城を現在の姿まで発展させました。
今なお、英雄として高く評価されている阿麻和利には、名君としての逸話が多くあります。城主としての阿麻和利が推し進めたのが貿易です。螺鈿(らでん)細工に使用する貝の輸出や、中継貿易の拠点として活動し、莫大な富を築いたと考えられています。注目すべきは、一の曲輪の宝物庫、二の曲輪の舎殿から、大和系・高麗系の灰色瓦が出土していることです。本土や中国大陸から技術導入した可能性もありますが、おそらく輸入したものと考えられます。沖縄のグスクで瓦が出土しているのは首里城と浦添城と勝連城だけで、王城に匹敵するほどの経済力や軍事力を持っていたという証です。 こうして勢力を伸ばした阿麻和利を恐れた琉球王国の国王、尚泰久(しょうたいきゅう)は、名将として知られていた護佐丸(ござまる)を中城城に派遣して、防波堤の役割をさせました。そして、自らの娘の百度踏揚(ももとふみあがり)を嫁がせます。しかし、若き阿麻和利の野望は止まらず、護佐丸の中城城を滅ぼし、さらには首里攻略の準備を進めました。この動きを察知した百度踏揚は、命からがら勝連城を脱出。首里城に危急を知らせ、首里軍と勝連軍による籠城戦が繰り広げられることになりますが、勝連軍は遂に陥落してしまいます。この伝説には諸説ありますが、史料は残っていません。ぜひ一の曲輪に立って、歴史上の登場人物たちの思いを感じてみてほしいですね。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
勝連城跡に行ったらこれだけは見逃せない!というスポットを厳選。勝連城の歴史と、時代のヒーロー阿麻和利をめぐる歴史ロマンを感じてみてください。
一の曲輪の標高は約98メートル。周囲に高所のないこの地域では勝連城からの視界をさえぎるものがなく、辺りを見渡すと絶景が広がります。
上から見下ろす景色もきれいですが、勝連城跡を外から眺めるのも、角度によって姿が変わって魅惑の撮影対象になります。勝連城跡を素敵に記録できる達人おすすめのスポットを紹介します。
那覇空港から沖縄自動車道を利用して約1時間で到着する。高速道路を使用しない場合は、国道329号線を北上して、約1時間30分。
那覇空港から国道332号線、331号線、那覇東バイパス(国道329号線)、県道82号線を通って、那覇ICから沖縄自動車道に入る。沖縄北ICで下りて県道36号線、33号線、16号線を通って進むと、左手に勝連城跡休憩所が見えます。所要約1時間。さらに詳しく知る⇒ 那覇空港から勝連城跡の距離と所要時間の目安********************************免責補償・カーナビ・消費税すべて込み!最安値の沖縄レンタカー予約はこちら********************************
那覇バスターミナルから、与勝線(52番)で勝連団地前バス停下車、徒歩約5分。おもろまち駅前広場から、屋慶名おもろまち線(227番)で勝連団地前バス停下車、徒歩10分。
【住所】沖縄県うるま市勝連南風原3908【電話番号(問い合わせ)】098-978-7373(勝連城跡休憩所)【営業時間】9時~18時(勝連城跡休憩所)※勝連城跡は開放されているので、見学時間の設定はありません。ただし、照明などは無いので日没後の見学は要注意※年末年始は開所、閉所時間が変更になる場合あり【定休日】年中無休(ただし、台風時など路線バスが運休する場合は閉館)【利用料金】入場料 有料大人(高校生以上)個人600円小人(中学生以下)個人400円※勝連城跡・常設展含む※6歳未満無料【勝連城跡の見学所要時間の目安】約30分~1時間【駐車場】無料(約40台。利用時間は9時~18時)
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夕日に照らされる阿麻和利の夢
乱世を大暴れした阿麻和利という人物の見方は人それぞれ。歴史的資料も残っていないので、それを知っているのは、今や勝連城だけです。ひっそりと押し黙って、暮れなずむ空の下、何を思うのでしょうか。
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