沖縄はゴルフ天国!リゾートゴルフの魅力
「青く輝く海に向かって、豪快にショット!」ゴルファーなら誰しも憧れるこんなシチュエーションも、ゴルフ天国・沖縄なら、いつでも叶えられます。
![グリーンから見えるのは、鮮やかなグラデーションを見せる海 グリーンから見えるのは、鮮やかなグラデーションを見せる海]()
一年を通して温暖な気候の沖縄は、雪が降ることもなく冬でもプレーできる、まさにゴルフ天国ともいうべき場所。さらに、美しい海を見渡すオーシャンビューのチャンピオンコースがほとんどなので、思い描いていたリゾートゴルフがとことん満喫できます。そんな沖縄ゴルフの魅力について、県内の各コースやゴルフ事情をよく知る達人に、県外のゴルフ場との比較も交えながら、教えてもらいました。これを読めば、宮里藍、宮里美香といった沖縄県出身プロゴルファーの強さの秘密も分かるかもしれません。
→“せっかくだから”も手抜きなし。ゴルフ女子におすすめのゴルフコースは「カヌチャ」
更新日/2018年10月
《この記事を読む人におすすめの情報》
沖縄でのゴルフは、県外といったいどこが違う?
![どこからか飛んできたイソヒヨドリが、勝負の行方を見守る どこからか飛んできたイソヒヨドリが、勝負の行方を見守る]()
美しい風景を眺めながら、爽快にボールをショットする沖縄でのゴルフは、リゾート感にあふれ、最高の気分にさせてくれるレジャーの一つ。もちろんゴルフコースに慣れていない初心者でも、気負わずに楽しむことができます。そんな沖縄でのゴルフですが、他地域とは異なる部分も多く、戸惑うゴルファーもしばしば。そこでまず、沖縄ならではの慣習やゴルフ環境を達人に尋ねてみました。「大きく違うのは、沖縄では全18ホールをカートでスループレーすることです。県外では前半9ホールをラウンドしたら、食事の時間を挟んだ後に残りの9ホールを周りますが、沖縄では休まず通してラウンドします。それだけ聞くと大変に思うかもしれませんが、たとえば朝8時30分からプレーを始めてもお昼には終わるので、観光客の方も時間を有効的に使えると思いますよ」。実際、沖縄では仕事の前後にラウンドするという人も多く、達人も日照時間の長い夏の時期には午前のうちに仕事を終えて、午後はラウンド、というパターンも多いといいます。「ゴルフが待っていると思うと、仕事もはかどるんです(笑)」。なんと、休みの日には午前と午後で別のゴルフ場を周り1日2ラウンドすることもあるそうです。沖縄県以外では考えられないことでしょう。
また、冬場の料金設定が夏よりも高くなることがあるのも沖縄ならではです。「雪が降らない沖縄では冬でも普通にゴルフが楽しめるため、県外から訪れるゴルファーも増加します。県民にとっても、日差しが強い夏よりも快適とあって、11月~3月が沖縄ゴルフのハイシーズンとなっています。ゴルフ場によっては、夏場よりも数千円プレーフィーが高い場合もあります」。
沖縄県在住者と県外在住者とで別の価格を設定している場合もあるため、県外から訪れる際は旅行会社によるプランや、インターネット予約システムなどを活用するのがスムーズかもしれません。
ジュニアの活躍がめざましい沖縄ゴルフ。その秘密は芝にある!?
![自分でカートをひきながらコースを歩く子どもたちがかわいい 自分でカートをひきながらコースを歩く子どもたちがかわいい]()
沖縄のゴルフ場を訪れると、ジュニアゴルファーの多さに気づきます。「長年、沖縄のゴルフ界全体でジュニアの育成に力を入れており、協力しているゴルフコースも多くあります。驚くのは、子どもたちのマナーの良さです。あいさつも礼儀正しく、むしろ大人が見習うべきではと思うことも」と宮城さん。その腕前も、大人顔負けというから恐れいります。思えば、沖縄県出身のプロゴルファーである宮里藍さんや宮里美香さん、近年では2012年に18歳でプロとなった比嘉真美子さんも、子どもの頃からゴルフに親しんでいた元沖縄ジュニアゴルファー。その強さの秘密はなんでしょう。そんな疑問を達人にぶつけると「芝の違いも理由の一つだと思いますよ」との答えがありました。
「沖縄では高麗という硬めの芝が標準的です。ボールが止まりにくいので、フェアウェイやグリーンに落ちてからどう転がっていくかを計算しながらプレーしなくてはなりません。県外のゴルフ場でプレーすると、あまりにピタッと止まるので、その違いにびっくりします。最近ではティフトンという東南アジアのコースでよく使われる芝も沖縄で増えていますね。アジアツアーで沖縄出身のプロが活躍するのも、そうした芝に慣れているからなのでは」。沖縄ゴルフならではの芝の攻略に頭を悩ませるのも、訪れたゴルファーにとっては楽しみの一つといえるのでしょう。
チャンピオンコース以外にも豊富なゴルフ施設
![ゴルフレンジにて。先人が残した教訓に、身が引き締まる ゴルフレンジにて。先人が残した教訓に、身が引き締まる]()
沖縄には、離島も含めると20近いチャンピオンコースがありますが、それに加えて、同じくらいの数のミドルコースとショートコースが点在しています。距離は短めながらチャンピオンコースにひけをとらないコース設計とそれに挑戦する醍醐味が味わえるミドルコース、気軽に低価格でプレーが楽しめるショートコースと、旅の宿泊先や訪問先、スケジュールに合わせて選べる使い勝手の良さがうれしいですね。さらに、その網目を縫うように、ゴルフレンジ(練習場)の数も20を超え、まさに「ゴルフの島」とも言うべき充実度です。「もちろんゴルフレンジの打ちっぱなしで腕を磨くというのも大切ですが、コースに出てみるというのも意外といいんですよ。そんな時は迷わずショートコースへ。気軽に実践的な練習ができるというのは、価格も安いショートコースならではです」。
理想のコースが選べる、バラエティ豊かな沖縄のゴルフ場
![ガジュマルの木に向かってショット!沖縄ならではの光景 ガジュマルの木に向かってショット!沖縄ならではの光景]()
そんな達人に、お気に入りのゴルフコースをシチュエーション別で教えてもらいました。まずは、景色が印象的だったコース。「沖縄本島北部にある本部(もとぶ)町のベルビーチゴルフクラブです。海の向こうに伊江島や瀬底島といった離島が見えて、最高の眺めですね。それと、今帰仁(なきじん)村のオリオン嵐山ゴルフ倶楽部は逆に海は見えないのですが、ヒカゲヘゴなど沖縄らしい特徴的な植栽があちこちにあって緑豊かな大自然を感じられる魅力があります」。続いて女性の立場からプレーしやすいコース。「糸満(いとまん)市のパームヒルズゴルフリゾートはレディースティーがレギュラーティーよりもずいぶん前方に設定されているため、女性にはいいと思いますね。また名護市のカヌチャゴルフコースには初心者用のティーがあるので、観光で訪れたビギナーの方でも安心してプレーできると思いますよ」。ちなみに、達人が最も頻繁に訪れるのは、自身がメンバーでもある南城(なんじょう)市の琉球ゴルフ倶楽部。日本女子プロゴルフの開幕戦「ダイキンオーキッド」の舞台として知られるこちらでは、女性のゴルフ仲間と気兼ねなくラウンドを楽しんでいるそうです。「沖縄は年配の方もお元気で、皆さんはつらつとゴルフを満喫していらっしゃいます。明るい色のファッションでおしゃれも楽しんでいるので、後ろから見たら30代、前から見たら60代なんてこともしょっちゅう(笑)」。
まさに十人十色の魅力を持つ、沖縄のゴルフコース。風景や植物、あたたかな空気がかもしだす南国ムードに包まれながら、ナイスショットをものにしてほしいですね。