沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
更新:2019年2月26日
総面積の80パーセント以上を森林が占め、沖縄の原風景が色濃く残る、沖縄本島最北部の国頭村(くにがみそん)。那覇空港から車を走らせて2時間以上かかるため観光客が少なく、手つかずの美しいビーチや希少な動植物が生息する森を楽しむことができます。やんばるの豊かな大自然と出会う人々の温かさに心が開放され、また訪れたくなる不思議な魅力を持った村を旅します。
[たびらいセレクション]
初めて足を踏み入れるのに、不思議と懐かしさが溢れます。
「気が向くままに。ノスタルジックな集落を散策」を読む
せっかくならゆっくり滞在して、暮らすように過ごしてみて。一期一会の出会いが待っています。
「くんじゃん」が語る、国頭村の魅力」を読む
地元の人たちに混じって、飲み歩いてみたり。
「本島最北端のディープな商店街で飲み歩き」を読む
大石林山|大自然からパワーをもらうプチアドベンチャー
辺戸岬|奄美群島を望む本島最北端の絶景
茅打ちバンタ|崖上から見渡す沖縄屈指の絶景
オクマビーチ|リゾートホテルの天然の白い砂浜でリゾート気分満喫
比地大滝で森林トレッキング
ヤンバルクイナ生態展示学習施設
やんばる学びの森
環境省やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館(うふぎーしぜんかん)
道の駅・ゆいゆい国頭|地元の特産品が大集合
国頭港食堂|地元の魚介類を使用した料理が味わえる人気食堂
からぎ茶|健康的な3種類のお茶 飲めば心身ともに癒される
レストランくいな|猪豚のうま味が調和。 あっさり味の猪豚肉そば
ローカル案内役 花城 綾子(たびらい編集部)
那覇市出身。最近沖縄にUターンしてきて、ディープな島の魅力を求めて駆け巡っています。車の運転にハマり中。
沖縄本島の最北端に位置し、村の面積の80パーセント以上を森林が占める国頭村。本島屈指の美しさを誇るビーチや天然記念物のヤンバルクイナが生息することでも有名です。大自然を体感できる観光スポットやおいしいグルメを紹介します。 那覇空港から沖縄自動車道を利用して2時間30分。亜熱帯の木々が生い茂る森、森から流れる清流、透明度の高い海など、自然が多く残る国頭村。鋭い岩山が連なり、パワースポットとして注目を集める「大石林山」や、沖縄本島最北端の岬「辺戸岬」、人気の景勝地「茅打(かやうち)バンタ」などがあります。豊かな自然を活かし、キャンプやトレッキングツアー、野鳥観察などができる体験型施設「やんばる学びの森」も人気です。国頭村のおいしいものがそろう道の駅「ゆいゆい国頭」も北部ドライブには欠かせないスポットです。そんな国頭村の魅力をたっぷり紹介します。
豊かな森に覆われた国頭村には、ヤンバルクイナやノグチゲラといった固有種が多く生息します。国頭村に訪れたら、ぜひ体験してほしいのが自然体験プログラム。 自然体験施設「やんばる学びの森」では、森林セラピー(森の中で歩行や運動をして、森林浴効果を得る療法) やトレッキングツアー、野鳥観察、星空観察など五感をフルに使って自然を楽しめるプログラムがたくさんあります。宿泊棟やオートキャンプ場も完備され、家族や仲間で楽しみながら自然を学ぶことができます。 また、2013年にオープンした「やんばる森のおもちゃ美術館」では、やんばるの木でつくられたおもちゃで自由に遊ぶことができる美術館。小さな子どもでも安心して木の温もりに触れることができます。 海を楽しむなら、シュノーケリングや海水浴はもちろん、国頭村漁業組合が主催する定置網体験や、地元ガイドが案内する無人島カヌーツアーもあります。にぎやかな都会から離れて、沖縄の大自然の中、ゆったりした時間を楽しむのが国頭村のおすすめの過ごし方です。 →「やんばる3村森林ツーリズム部会」のホームページはこちら
「大石林山」や「辺戸岬」は通年で人気の観光地。2億年前の石灰岩層が隆起してできた岩山が連なる大石林山は、パワースポットとして注目を集めています。亜熱帯の森や荒々しく切り立った岩山の間を散策すると、日ごろの疲れが吹き飛ぶようです。 辺戸岬は沖縄本島最北端の岬。ドライブでも人気のスポットで、晴れた日には鹿児島県の与論島が見えます。辺戸岬の近くにある茅打(かやうち)バンタ(方言で崖という意味)も北部ドライブにおすすめの絶景スポットです。また、辺戸岬近くの宇佐浜遺跡から海岸線に沿ってしばらく道なりに進むと「ヤンバルクイナ展望台」があります。巨大なヤンバルクイナはなかなかの迫力で一見の価値アリ! 観光で欠かせないのが、おみやげとグルメ。おすすめは、からぎ茶と山原猪豚(ヤンバルイノブタ)。からぎとは、ニッケイの木(シナモン)のこと。地元では、かつて木肌を剥いで独特の香りがする皮を楽しんだそうです。体を温め、消化器系機能を高めるといわれているからぎの葉を乾燥させた茶葉・からぎ茶は、「道の駅・ゆいゆい国頭」の人気商品です。 山原猪豚は、現在沖縄本島では国頭村でしか食べることができないブランド肉。 イノシシとブタを掛け合わせた品種で肉質はやわらかく、栄養たっぷりで甘みがあります。「ゆいゆい国頭」内の飲食店では、イノブタ丼やイノブタそばを味わうことができます。
国頭村では、豊かな自然と地域の行事から四季の移ろいをはっきりと感じることができます。1月には桜やツバキの花が咲き誇ります。春になればザトウクジラが回遊し、ノグチゲラやヤンバルクイナの繁殖期が始まり、ゴールデンウィークには、奥地区で「奥ヤンバル鯉のぼり祭り」が開かれます。 夏は安田地区でシヌグという伝統の祭りが行われ、那覇大綱挽の元になったという奥間地区の大綱引きも2年に1度開催されています。大綱引きをはじめ、各集落の豊年祭など村民は歌や踊りとともに賑やかな夏を送ります。 秋になれば、サシバなどの渡り鳥が訪れ、海ではシイラ漁が始まります。静かな村は一年を通して祭りごとに華やぎます。
国頭村では、スポーツ合宿も盛んです。「プロ野球、大学野球、サッカー、テニス、陸上など数多くのチームがキャンプに来ます。長いチームは3カ月も合宿をしています。プロスポーツ選手たちの練習を間近に見られる環境もあり、パークゴルフやグランドゴルフ、野球などスポーツを楽しむ村民も多いそうです。 2014年から、国頭村ならではの豊かな自然を生かしたスポーツイベントとして、森林などオフロードを走って自然に親しむトレイルランニング大会が始まりました。沖縄では初の開催で、初回は与那覇岳周辺を走るコースで、定員850人のところ県内外から1000人を超える応募がありました。このイベントは今後も開催されるそうなので、気になる方は国頭村のホームページをチェックしてみましょう。 →「国頭村」のホームページはこちら
国頭村企画商工観光課(※国頭村の観光・イベント情報などの問い合わせ先)
【住所】沖縄県国頭郡国頭村字辺土名121(国頭村役場内) 【電話番号】0980-41-2101 【営業時間】8時30分~17時15分 【定休日】土・日曜、祝日 【駐車場】あり
那覇空港より豊見城ICから高速道路に入り許田ICで降り、国道58号で辺土名へ。約110キロ、2時間30分。
車(レンタカー)で
国道58号線を辺土名向けに北上。国頭村道の駅「ゆいゆい国頭」を過ぎて1つ目の信号を左折してすぐの十字路を右折すると国頭村役場。
那覇から国頭村まで移動時間はどれくらい?
車で沖縄自動車道を使った場合、空港から約2時間30分。バスだと空港から約3時間30分かかります。都会の喧騒を離れ、自然に囲まれた静かな村です。那覇から日帰りが可能ですが、ゆっくり楽しむなら一泊する方が断然おすすめです。
国頭村に泊まる場所はある?
「オクマ プライベートビーチ & リゾート」 をはじめ、ホテルや民宿があります。「奥やんばるの里」のように大勢で泊まれる民宿、「国頭村森林公園」のようにキャンプができる施設など、目的にあった宿泊先を探してみて下さい。 ⇒沖縄本島北部(本部・今帰仁)のホテルガイドはこちら ⇒やんばるの隠れ家ホテル5選はこちら
どのシーズンに行くのがおすすめ?
マリンレジャーなら夏が本番ですが、7月~9月は台風シーズンでもあるので、予報には注意して下さい。山のレジャーでも大きな被害を受けて利用できないこともあります。 緑が深まる春、梅雨明けから初夏、日差しが和らぐ秋も、やんばるの自然体験にはぴったりの季節です。国頭村は風が強く冷え込むので、冬はちょっと寒く感じるかもしれません。防寒対策はしっかりと準備しましょう。とはいえ、キャンプのハイシーズン11月~2月は虫が少なく快適に過ごせます。
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