沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
毎年2月、日本のプロ野球各チームが一斉に沖縄入りします。普段は見ることのできない憧れの選手や監督の表情を間近で見ることができるのがプロ野球キャンプの魅力です。
寒さ厳しい2月。コートが手放せない本州とは異なり、沖縄では曇天や雨の日はあるけれど、最低気温が10℃を切ることがほとんどありません。天気が良ければ20℃を超えることもあり、汗ばむ日もあるほどです。そんな中、2017年は日本のプロ野球12球団中9球団と、韓国プロ野球の6球団が沖縄県でキャンプを行いました。プロ野球キャンプのいいところは、選手を間近で見ることができ、直接声を掛けられるところです。写真撮影やサインをもらうことができ、プロ野球ファンには選手と接することができるまたとないチャンス。キャンプ場がそれほど離れていないので、ドライブをしながらキャンプ地巡りができるのも沖縄ならではのキャンプの楽しみ方です。毎年、キャンプ地を巡りながら、各チームの動向を観察している達人に、プロ野球キャンプの楽しみ方を教えてもらいました。取材/嘉手川 学記事更新日/2016年 12月
[たびらいセレクション]
プロ野球キャンプウォッチャーズ
プロ野球キャンプの楽しさは、シーズン中には見られない選手や監督の姿を間近で見られることです。グラウンドで練習している選手に声援を送ると気軽に手を振ってくれるし、休憩時間にはタイミングが合えばサインをしてくれることもあります。ただし、練習の妨げにならないよう心がけて選手を見守ることが大切。球場の入口には、選手の背番号が記された練習スケジュール表が張られているので、お目当ての選手の練習時間を知ることができます。「サインをもらいたい選手の背番号のTシャツやユニフォームを着ていると、選手は喜んでサインをすることが多いですよ」とコツを教えてくれたのは生盛さん。選手との接触を厳しく管理している球団でも、ファンサービスとしてサイン会を開くことがあるので、事前にホームページを確認しておきましょう。キャンプイン前の1月末には、ホテルの宴会場でファン交流会を行う球団もあるそうです。「抽選会ではサイン入りのバットやボール、グローブなどが当たり、参加者は全員球団グッズが貰えますよ」と話す仲本さん。選手とファンの距離が近く、サービス精神旺盛な選手だと、その場でファンになる人も多いといいます。懇親会への参加は、球団がキャンプを行う球場の自治体か、球団のホームページでも紹介しているのでチェックしてみましょう。
沖縄でのキャンプ中、普段見ることのできない練習風景を楽しめるのはもちろんですが、チーム内での紅白戦や、沖縄でキャンプ中の他球団との練習試合も見どころのひとつです。「練習試合はレギュラーよりも1軍入りを狙う若い選手の出場機会が多く、首脳陣の目にとまるよう自分をアピールするので、選手たちは真剣」と語る達人の生盛さん。また、「オープン戦は有料だけど練習試合は無料。レギュラー選手が調整のために出ることもあり、韓国球団との試合も面白いですよ」と話してくれました。 「2軍選手はファンが育てるもの」と語るのは仲本さん。「ボクの知り合いはドラフト5位や6位の高校卒業選手のTシャツを買い、サインと一緒に目標を書かせるんです。翌年、そのTシャツを持って、その選手に目標達成できたか聞いて『ハイ』と答えたら、新しいTシャツにまたサインと目標を書かせ、達成できなかったら『何やってるの』と説教と叱咤激励をしています。数年後、その選手が1軍に上がったときにサインをもらいに行くと、選手も喜んでくれるのがうれしんだって」と語った。仲本さんも2軍キャンプを巡り、地元出身の選手に差し入れをして「頑張れ」と励ますといいます。1軍だけでなく2軍キャンプも面白いので、ぜひ見てほしいですね。
沖縄でプロ野球のキャンプが行われるようになったのは、今から36年前の1978年。日ハムの1軍投手陣が名護市営球場で行ったのが最初です。日ハム投手陣はランニングや投球練習など基本的な運動で体を作り、その年は、初めてシーズン順位が上位に入りました。翌年も投手陣がキャンプをするとエースの高橋直樹が20勝を挙げ、1980年も新人の木田勇投手が22勝を挙げて最多勝と新人賞を獲得し、チームは3年連続3位と好成績を残しました。1981年になると大沢啓二監督は、チーム全体のキャンプを高知県から沖縄へ変更。「このときは毎日雨ばかりで、大沢監督が『こんな雨ばかりじゃあ2度と沖縄には来たくないよなぁ』と言ったんだよね」と上運天さん。しかし、この年、念願のリーグ優勝を果たしました。それから大沢監督は気温が10℃から20℃の間が体作りにいいと知り、名護キャンプが定番になったそうです。 その後、広島が沖縄市でキャンプを始め、中日、横浜とチームが増え、現在は9球団が沖縄キャンプを行っています。1998年からは韓国プロ野球チームが初の沖縄キャンプを開始し、今では韓国の6球団がキャンプを行っています。
巨人軍の沖縄キャンプに足を運んでみると、平日にもかかわらず、大勢の人が訪れていました。さすが球界きっての人気球団! 球場横の広場では、沖縄キャンプ限定のグッズ販売や飲食店が軒を並べ、ステージでは沖縄出身のアーティストのライブや伝統芸能のエイサー、巨人軍OBによるトークショーが行われ、ファンを楽しませていました。また、キャンプ期間中、球場内の芝生で記念撮影やキャッチボール、選手のウォーミングアップが間近に見られる「朝のグラウンド体験ツアー」や、三塁側ベンチ前から選手の打撃練習が見られる「打撃練習見学ツアー」といったファンサービスも。選手たちは、練習をきっちりこなしながらファンサービスもしっかり! 巨人軍の人気の理由のひとつが、沖縄キャンプから感じられました。 取材中、あるキャンプ場で楽しそうに練習風景を見ている女性グループに出会いました。どこから来たのか尋ねると「メンバーの住んでいる場所はバラバラだけど、毎年沖縄キャンプで落ち合っている」と話してくれました。数年前に沖縄キャンプで知り合い、同じチームのファンということで意気投合。それからは毎年、沖縄で会うようになったそうです。「選手に会えるのも楽しみだけど、みんなに会えるのもうれしい」と笑顔で答えてくれました。プロ野球キャンプをきっかけに年に一度出会う仲間がいます。これもプロ野球キャンプの楽しみ方のひとつではないでしょうか。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
巨人、阪神、広島のキャンプ地情報を紹介します。注目の選手に会えると大盛り上がり。
中日、ヤクルト、横浜のキャンプ地情報を紹介します。どこも那覇空港から約1時間とアクセス良好。
日ハム、ロッテ、楽天のキャンプ地情報を紹介。北部や離島にも足を延ばしてみましょう。
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沖縄県内でキャンプをしている各球団は、各球場のそばで球団関係のグッズを販売している売り場があります。沖縄ではキャンプシーズンにしか買えない商品も多いため、野球ファンは、ひいきのチームの関連グッズを購入します。ヤクルトスワローズの販売店は、球場へ続く坂道を上りきったガジュマルの木の下。やわらかな陽射しの中、ガジュマルの緑とヤクルトカラーの濃厚の青いテント、グッズケースやポップの白さが印象的でした。週末になるとヤクルトファンや子どもたちでにぎわいます。
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