沖縄本島の東海岸南部に位置する与那原町(よなばるちょう)は、海と緑にあふれた自然豊かな町。県都・那覇市(なはし)から約9㎞の地点にあり、東南に南城市(なんじょうし)、西に南風原町(はえばるちょう)、北には西原町(にしはらちょう)と3市町村に隣接しています。昔から南部と中部を結ぶ沖縄本島東海岸の沿岸交通の要所となっており、町内は活気にあふれ、2020年には人口2万人を突破。面積は5.18平方キロメートルと沖縄本島では最も面積が小さく、その中にマリーナや公園、飲食店や商業施設などの数多くの魅力スポットが集まり、ホットなコンパクトタウンとして注目を集めています。
そして、与那原町が誇る特産品といえば、与那原西原町漁協で水揚げされるソデイカや、毎年3月~5月にかけて平均年間55トンほど採れる「よなばるひじき」。ソデイカは、地元にある海鮮系の居酒屋などで、天ぷらや刺身などで美味しく味わうことができますよ。肉厚でコシのある天然の「よなばるひじき」は、5月頃からJAやスーパーで販売が始まると、あまりの人気ですぐになくなってしまう希少品。もし見かけたら即買いするのがおすすめです。
また、17世紀後半ごろから作られていたとされる赤瓦(あかがわら)の産地としても有名で、与那原町の老舗瓦工場でつくられた赤瓦は、「首里城(しゅりじょう)」の正殿(2019年に主要施設が消失)や沖縄県立公文書館の屋根に使用されていることでも知られています。「赤瓦通り」を歩いてみると、老舗工場の前に並んだ赤瓦を見ることができますよ。