宜野湾市を満喫! おすすめ観光情報
お洒落な家具やカフェ、美しいビーチに、県内有数のイベントまで。魅力満載の宜野湾市の楽しみ方を紹介します。
![お洒落な家具屋が立ち並ぶ「家具屋通り」 お洒落な家具屋が立ち並ぶ「家具屋通り」]()
那覇空港から北へ車で約40分。国道58号、国道330号、県道宜野湾北中城線、県道34号が通り、さらに沖縄自動車道の北中城インターチェンジ、西原インターチェンジへもアクセスが良く、沖縄本島中部と北部を結ぶ交通の要衝とも言える宜野湾市(ぎのわんし)。お洒落な家具店が建ち並ぶ通称「家具屋通り」や、米軍基地関者のために建てられた“外人住宅”をセンス良く改装したカフェが点在し、沖縄コンベンションセンターでは大規模なイベントもあります。さらに美しいビーチもあります。
投稿/おきなわいちば編集部、2015年 2月
《この記事を読む人におすすめの情報》
魅力的なインテリアが目白押し“家具屋通り”を歩く
![宜野湾市大山の国道58号沿いはヴィンテージ家具店が並ぶ 宜野湾市大山の国道58号沿いはヴィンテージ家具店が並ぶ]()
宜野湾市大山付近の国道58号。ここには道を挟むようにしてアメリカの中古家具や雑貨、古着屋、リサイクルショップなどが建ち並んでいます。今ではアメリカから直接仕入れている店も増えたが、以前は米軍基地から放出された中古家具を扱う店が大半でした。アメリカ本土でしか手に入らない希少な家具が、リーズナブルな価格で販売されていたので、とても人気がありました。
各店舗をはしごして歩くのがおすすめだと話す上間さんに、選りすぐりの店をいくつか紹介してもらいました。「シカゴアンティークス」は、この通りの中でも大型の店舗。コレクターやファンも多いファイヤーキングというアメリカのガラスメーカーの食器から、古い工具や家具などが所狭しと並べられています。「PEARL(パール)」もアメリカ家具が中心。アメリカで買い付けてきた家具を工房でしっかりと修復しているので、中古と言えど、商品は上質。ヴィンテージウェア、インダストリアル家具(工場製品のように丈夫で無駄のない金属を用いた家具)などを扱う古着屋が「STOMP(ストンプ)」、その隣で1940年~1970年代のアメリカンアンティーク家具や北欧家具、雑貨を扱う「RAGGED GLORY(ラグドグローリー)」は姉妹店です。
いにしえの沖縄に想いをはせながら旧跡を巡る
![赤瓦屋根が美しい普天満宮の拝殿 赤瓦屋根が美しい普天満宮の拝殿]()
宜野湾市は古き琉球を知ることのできる名所旧跡も豊富です。特に市の北部にある普天間(ふてんま)近隣の地区は、古くからの風土や遺跡が多く残っています。琉球王府より特別な扱いを受けた琉球八社のひとつ「普天満宮」と、仙人伝説のある「普天満宮洞穴」。洞穴はもともと農民たちが農具を保管していた場所で、そこにいつしか観音像が置かれ、信仰の対象に。その後熊野権現の信仰が移植され、さらに普天間神宮寺が置かれるようになったといいます。
そもそも宜野湾市は地形的に地下水が多く、古くから湧水が生活用水として使われのどかな田園風景が広がっていました。その中でも特に国指定有形文化財に指定されている「喜友名泉(チュンナーガー)」や、天女が身を清めていたという羽衣伝説が残されている湧泉「森の川」は有名だ。この天女は、1372年に明の皇帝の招きに応じて使者を送り、初めて中国と正式に国交を結んだ中山王察度(さっと)の母親といわれています。宜野湾は琉球時代以前に、沖縄の貿易の礎を築いた王の故郷だと考えると、とても興味深いですね。
バーベキューを楽しめるトロピカルビーチ
![地元客にも人気のトロピカルビーチ 地元客にも人気のトロピカルビーチ]()
沖縄本島中部の人気ビーチのひとつであるトロピカルビーチは、沖縄らしい紺碧の空と、透明感のある海が満喫できるビーチ。無料駐車場もあり、シャワー、トイレなどの施設も充実しているので、気軽に立ち寄れるものもうれしいですね。休日ともなると、家族連れや若者たちが集まり、夏はビーチでバーベキューをする地元の人でにぎわいます。事前に場所の予約をしておけば、機材の貸し出しをしてくれるので、観光客もバーベキューを楽しめます。
また、近くには「ぎのわんゆいマルシェ」という沖縄の市場があり、近海で捕れた新鮮な魚や、地元農家の農産物のほか、沖縄土産にも最適な特産品が販売されています。
ビーチに買い物、おしゃれなカフェまで楽しみが満載
伝統行事から映画祭まで、イベントも充実
![毎年開催される「はごろも祭り」(写真提供/沖縄タイムス) 毎年開催される「はごろも祭り」(写真提供/沖縄タイムス)]()
宜野湾市はイベントも盛りだくさんです。羽衣伝説にちなんで開催される「宜野湾はごろも祭り」は、市民にとって夏の一大イベント。郷土の英雄・察度王(さっとおう)の生い立ちや功績を表現した察度王歴史絵巻行列や、即興的な踊り「カチャーシー」を個性豊かに競い合う大会など、「文化と市民が触れ合うことのできるにぎやかなお祭りで、観光客にもぜひ立ち寄ってほしい」と達人。旧暦6月15日前後に行われる「大山・真志喜の綱引き」は、なんと300年以上の歴史があるといわれ、綱引き前に雄綱と雌綱をぶつけて戦わせる「アギエー」は、県内ではここでしか見られない珍しい伝統行事です。
そのほか、4月に行われる花火大会の「琉球海炎祭」。その花火のデザインを手がけるのは世界的なデザイナーのコシノジュンコ氏。すべての花火をコンピューター制御して音楽に合わせて演出。音楽に合わせて打ち上がるさまは、まさにダイナミックなエンターテインメント。ここでしか見られない花火は必見です。2015年で7回目の開催となる「島ぜんぶでおーきな祭~沖縄国際映画祭~」も人気イベントのひとつです。宜野湾だけでなく那覇でも映画祭関連のイベントが同時開催され、県を挙げての一大イベントとなっています。