竹富島やきれいな海が見下ろせる丘のうえ、自然に囲まれた場所にクシャナはあります。人工物の見えない空間にすることにこだわったというその言葉通り、スタジオから見えるのは、人の手の入っていない鬱蒼とした緑。聞こえてくるのは鳥の声とざわざわと木々の揺れる風の音だけ。とても広々としたスタジオで、ほかの人を気にすることなく、じっくりとヨガに集中できます。
二十歳からヨガを始めたという長島千比呂さん。それから、ヨガを深めようと南インドでシヴァラージャヨガを本格的に学び、指導者資格も取得。帰国後に、旦那さんとクシャナヨガスクールを設立しました。関東で2カ所のスクールを開いたのち、国内でリトリートを行える場所をつくりたいと考え、自身も憧れのあった石垣島に移住を決め施設をつくったのだとか。
スタジオで、小さな動きからスタートしてすぐ思うのは、自分の身体がふだんどれだけ縮こまっているかということ。少し伸ばしただけで気持ちよさをすごく感じます。千比呂さんの穏やかなリードの声にしたがって、徐々に大きな動きに。気が付いたら、すっかり集中して1時間以上経っていました。
終わったあとに感じるのは、身体がほぐれた気持ちよさと、どこか心も解放された感覚。いちばんの浄化の時間であるといわれているのは朝イチで、朝食前にもヨガをするそう。希望によってはビーチなどでのヨガも対応してくれるとのこと。
運ばれてくるなり、「わー!」と声をあげてしまった料理。カラフルな自然の色がそのままいきた食事は見ているだけで元気がもらえます。食べてみると、新鮮な素材それぞれの味がおいしく、スパイスも効いていてベジ料理ながら満足感たっぷり。
「ぬちぐさカフェ」のぬちぐさを漢字で書くと命草。島の太陽を浴びて育った、栄養たっぷりの野草や野菜のことです。それらをふんだんにつかい、アーユルヴェーダのレシピに基づいて調理しているのだそう。なかには、クシャナの庭で育ったぬちぐさやフルーツも。
千比呂さんが石垣島に暮らすようになって思ったのは、都会で暮らす人たちにはせっぱつまっている人が多いということ。「生活の拠点から物理的に離れることが大事」だといいます。そして、忙しい毎日でも、身体を動かすということをきちんとやらないとエネルギーのバランスが崩れてしまうのだといいます。
千比呂さんはヨガ=ポーズではないといいます。もちろんポーズから得られる身体的なものも大事だけれど、思想や哲学、食事などのライフスタイルなど、マット上以外のことも体験してもらいたいと考えています。
「ヨガの教えにある『足るを知る』を感じることってすごく大切だと思っています」と話す千比呂さん。ここで体感して、家に帰ってからもそれを感じながら生活を続けてもらえたら。そしてそれは結局、環境への意識も向いていくことだと考えているそう。
ストレスが溜まった時、心身のバランスが崩れそうになった時、石垣島の大自然のなかに身を置いて、自己回帰をしてもらえる場でありたい。そんな、千比呂さんの思いがつまったヨガリトリートヴィレッジ クシャナでぜひリトリートを体験してみませんか?
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