沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
太平洋戦争後、数百もの飲食店が軒を連ね、大きな歓楽街へと発展した沖縄・那覇の桜坂。当時の面影をわずかに残し、昭和の香り漂う街並みと、新しく開業したホテルや店舗が混在し、独特の雰囲気が漂うエリアです。今なお訪れる人が絶えない人気の街・桜坂の魅力と楽しみ方を探ります。
「桜坂」という呼び名でありながら、地図に記載されるような住所や地名を持たない街。その具体的な場所は那覇市の牧志というエリアにあります。 国際通り沿い、ゆいレールの牧志駅から徒歩5分程度の「てんぶす那覇」という建物の横を走る「桜坂中通り」から現在の桜坂劇場を中心とした界隈が桜坂だ。1963年の時点で約300店以上の飲み屋が軒をつらねていたとの記録も残っています。 今では飲食店の数は減ったものの、かつての桜坂を想像させる昔懐かしい店舗が営業を続ける中、新たに営業を開始するバーやカフェ、桜坂中通り拡張工事の完了、そしてホテル「ハイアット リージェンシー那覇 沖縄」の開業により、今後さらに新しい街へと変貌していく桜坂の魅力を紐解いていきます。◆沖縄那覇の楽しみ方やおすすめ情報が満載→那覇観光・旅行特集更新日/2017年 6月たびらい密着取材!おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(しんがき よねこ) 新垣 米子さん
桜坂を語る上で避けて通れないのが名前の由来でしょう。これは桜坂の開発の歴史と関わり、桜坂劇場前の道「桜坂通り」にその端を発しています。 桜坂通りが道路として開発されたのは1951年です。「坂」という名前のとおり、現在の桜坂劇場と、西にあるアーケード街の平和通りまでの小高い山を越える道路が作られました。時を同じくして桜坂通りの頂上付近には桜坂劇場の前身ともいえる、芝居小屋「珊瑚座」の建築が進められていました。 桜坂通りが開通し、珊瑚座が営業を開始した1952年、坂に桜の苗が植樹されたのがきっかけとなり、これが桜坂の名前の由来となったと考えられています。しかし残念なことに植樹後2年たらずで、街の発展とともに増加した人や工事車両の往来によって桜は敷き倒され、枯れ朽ちてしまいました。以後、桜のない道にもかかわらず、桜坂という名前だけが残ることとなりました。そして桜のない桜坂周辺には、ひしめくように飲食店が作られ、一大歓楽街として長らく繁栄することとなります。達人である新垣さんは、当時の桜坂を知る貴重な存在です。「とにかくたくさんの人で賑わっていたわ。接待にも利用されてね、それはそれは華やかな街だったのよ」と懐かしそうに教えてくれました。写真:昭和30年頃の旧桜坂センター通り(キーストンスタジオ提供 那覇市歴史博物館蔵)
桜坂劇場は1952年に芝居小屋「珊瑚座」として開業したのが始まりとなります。後に映画館となり、桜坂琉映館、桜坂シネコン琉映と数度の名称変更を経て運営されてきましたが、2005年に閉館となってしまいました。これを「桜坂劇場」として再出発させたのが、沖縄を舞台とする数々の映画を手掛けてきた映画監督の中江裕司さんです。 桜坂劇場にはカフェ「さんご座キッチン」や本・雑貨、沖縄県のアーティストたちの作品を扱うセレクトショップ「ふくら舎」やワークショップを開催する市民大学「桜坂市民大学」が開設され、常に人が集い桜坂の中心的存在となっています。また、劇場入り口脇の、椅子やテーブルが置かれたオープンスペースはカフェの利用者に限ることなく、誰でも自由に利用することができます。
にぎやかな国際通りに比べて昼間の桜坂は人が少なく、ゆっくり街歩きをするのに調度良いです。また、昼どきにオープンしている飲食店は少なめですが、その中でもオープンしている店は個性的な店が多く、また、こだわりの品を集めた雑貨店も点在しており、こぢんまりとした範囲で散策を楽しめるのも特徴でしょう。 おすすめのコースは、アーケード街の平和通りから桜坂通りの坂道を上るコースです。桜坂通りを入ってすぐの左手には「KARIYUSHI COFFEE AND BEER STAND(かりゆしコーヒー)」、すぐ右手の小道を入れば沖縄の郷土玩具(琉球張り子)作家の「玩具Road Works」など、坂のふもとから散策が楽しめます。坂の途中にはイージーオーダーの「FUJISAN FACTORY STORE」、そして坂を上り切れば桜坂劇場が見えてきます。桜坂劇場にある「ふくら舎」では、上映中の映画に関するパンフレットの他、おしゃれな小物からやちむんなどのアート作品が揃っています。
桜坂といえば昔も今も歓楽街。常連客ばかりが集いそうな、小さくて古く、ディープな印象の店が多いので一見身構えてしまいそうですが、心配は無用です。むしろ居心地よく楽しめる店が多いです。落ち着いた客層が多く、また店側の対応もフレンドリー。はじめて訪れる店でも楽しい時間を過ごすことができます。 食事とお酒を一緒に楽しむなら、県内酒蔵47か所の泡盛が揃う「琉球料理と泡盛の店 カラカラ」など、魅力のある店がそろっています。また、バーが多いのも特徴でしょう。それぞれ個性的なバーではありますが、いわゆるぼったくりといったような店はなく、どこでも安心してお酒が楽しめます。数度通えばお気に入りのバーがみつかるでしょう。 夜の桜坂は飲食店以外も楽しめます。桜坂通りと桜坂中通りの交差点そばにあるライブハウス「桜坂セントラル」や「桜坂劇場」では、さまざまなアーティストのライブやイベントが開催されていて、桜坂の街が一気ににぎやかではなやかなムードにつつまれます。
桜坂通りと桜坂劇場に至る珊瑚座をきっかけに成長を遂げてきた歓楽街「桜坂」に、2015年の世界的なホテルブランド「ハイアットリージェンシー那覇 沖縄」が開業。桜坂のノスタルジックな街並みの中、最先端の施設が誕生しました。また、「ハイアットリージェンシー那覇 沖縄」の脇を通る「桜坂中通り」は、国際通りと壺屋やちむん通りを直結するように延長され、交通の便も各段によくなりました。 かつては夜のネオンが瞬き、混沌として少し怪しげだった桜坂は、新しい街へと変化しつつあります。ただその一方で、古い建物を利用して新しい店を開く若い世代も多くあります。新旧の沖縄の魅力が入り混じる桜坂に、これからも目が離せませんね。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
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桜坂周辺にはコインパーキングが多いです。国際通りまで来ているのであれば、国際通り沿いの施設「てんぶす那覇」から歩いてすぐの距離。(距離約230メートル、徒歩約5分)
那覇空港から車で約30分※桜坂中通りから桜坂劇場前の道「桜坂通り」に進入するのは危険。突き当りのアーケード街である平和通りは通り抜けすることができません。また、方向転換をするスペースもないため、後退で苦労するドライバーをよく見かけます。********************************免責補償・カーナビ・消費税すべて込み!最安値の沖縄レンタカー予約はこちら********************************
国際通り沿い「てんぶす前」バス停利用の時、以下の路線を利用します。(てんぶす那覇から距離約距離約230メートル、徒歩約5分)1番線 首里牧志線/4番線 新川おもろまち線/5番線 識名牧志線/9番線 小禄石嶺線/10番線 牧志新都心線/14番線 牧志開南循環線/15番 寒川線/101番線 平和台安謝線
ゆいレール那覇空港駅から約30分、最寄り駅は牧志駅。駅からの距離は約550メートル、徒歩約10分
【住所】沖縄県那覇市牧志3-6-10【電話番号(劇場窓口)】098-860-9555【営業時間】上映中の映画スケジュールによります【定休日】なし【利用料金】上映中の映画、講演、その他催事内容によります【駐車場】なし(会員用の駐車場のみ有り)周辺のコインパーキングを利用します
夜の桜坂でお気に入りの店を探す
お酒が好きならぜひ夜の桜坂を探検してほしいですね。個性的な店が連なるなか、必ずお気に入りの店が見つかります。また、観光客をメインとした店と違い、那覇をはじめとする沖縄の話をいろいろと聞くことができるのも楽しいですよ。
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