1. たびらい編集部が選んだ、2017年沖縄観光5つの重大ニュース

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たびらい編集部が選んだ、2017年沖縄観光5つの重大ニュース

【投稿日】2017年12月27日(水)| 沖縄発

平成29年(2017)の沖縄観光を振り返り。たびらい編集部が今年起きた「沖縄観光」にまつわるニュースを5つにまとめました。


■入域観光客数でハワイ超えを達成! 今年も沖縄は熱かった

平成29年の入域観光客数は1月~9月までで、ハワイの701万7300人を超える711万5500人にとなり、過去最高を記録しました。11月現在でも過去の最高記録を更新し続け、これで入域観光客数は62カ月(5年2カ月)連続で前年同月を上回る結果となっています。

月別では、沖縄の観光が一番盛り上がる夏時期の8月に初の100万台を記録。トップシーズンに入り旅行会社による販売状況が良好であったこと、航空路線の拡充やお盆期間の増便があったこと、台風の影響がほとんどなかったことなどが好調の原因でした。

>>一生に一度は行ってみたい! 沖縄の離島ビーチ7選

混雑する那覇空港前のレンタカー専用送迎バス乗り場

観光客が増える一方、那覇空港前でレンタカー用送迎バスを待ち、レンタカーを借りるまでに長時間かかることへ不満が出ている、外国人客のレンタカーの事故が増加など、レンタカーに関する問題が多くなりました。

>>混雑回避の裏ワザ レンタカーは空港以外で借りるべし


■今年も新しいホテルが続々と誕生!

JR九州ホテル ブラッサム那覇

平成29年(2017)6月に沖縄初のJR九州グループホテル「JR九州ホテル ブラッサム那覇」が開業。また、平成29年(2017)10月には、WBFリゾート沖縄株式会社プロデュースによる「ホテルアクアチッタナハ by WBF」が、沖縄県那覇市前島にオープンしました。

>>2017年にオープンした沖縄のホテルまとめ

また、平成30年(2018)には恩納村の瀬良垣に「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」が誕生するほか、2020年、2021年に瀬底島(せそこじま)に、米ヒルトングループが運営する2つのリゾートホテルの開業が発表されるなど、今後もリゾートホテルの開拓が進みそうです。


■世界自然遺産の登録へ。八重山では国内初の「星空保護区」も

西表島(いりおもてじま)

「奄美大島・徳之島・沖縄島北部および西表島(いりおもてじま)」の世界自然遺産の登録を目指し、平成29年(2017)では各地でPR活動が活発に。10月には、ユネスコの諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)の調査官が本島北部の国頭村(くにがみそん)を視察に訪れました。

やんばる(本島北部)地域は、国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、ヤンバルクイナなど多種多様な固有動植物および希少動植物が生息。また、石灰岩の海食崖やカルスト地形、マングローブ林など多様な自然環境を有する地域でもあることから、平成28年(2016)9月には国立公園に指定されました。

「日本最後の秘境」とも言われる西表島。本島に次ぐ2番目に大きい面積を誇り、その広大な島にはマングローブ林が広がる汽水域、そして海岸や河川沿いの湿地帯、さらに太古の昔から続く原生林が広がっています。人がほとんど足を踏み入れたことがない、まだ知られていない場所が数多く残されていて、国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコなど、貴重な生態系が存在しています。

>>沖縄の秘境「西表島」をアクティブに遊び尽くせ。自然の雄大さを体感する旅

また、八重山地方の星空を守ろうと、石垣市と竹富町では平成29年(2017)7月に、石垣島北部と竹富町全域にまたがる西表石垣国立公園(陸域4万653ヘクタール)を「星空保護区(ダークスカイプレイス)」に申請を行いました。

「星空保護区」は、国際ダークスカイ協会(米・アリゾナ州)が平成13年(2001)に始めた制度で、これまでに世界78地域が認定を受けていますが、国内では今回が初めての申請となります。ただし、町内の一部街灯で認定基準を満たさないため「暫定認定」になるといいます。3年以内に改善し、本認定を目指しています。

「星空まつり」にてグランプリを受賞した作品 場所:石垣市名蔵


■備瀬のワルミが封鎖。沖縄の“聖地”について考える

備瀬のワルミが無期限で閉鎖

本部町備瀬(もとぶちょう・びせ)にある人気のパワースポット「備瀬のワルミ」が、平成29年(2017)7月14日(金)から無期限で閉鎖となりました。閉鎖に至った理由としては、現地へ来る人のゴミのポイ捨てや、車両の路上駐車によるマナー違反が原因とのこと。再度解放に向けて本部町観光協会が、協議している最中。利用をする際のルールなどを決めて解放を予定しています。

この他、インターネット等で流布する沖縄の子宝スポットに関して、地元からは「そんないわれはない」と困惑する事態も。パワースポット巡りの人気を背景に、本来の信仰や言い伝えとは違ううわさが広まっているそうです。備瀬のワルミを含め、沖縄の聖地について改めて考える機会が多くありました。


■「HAPiNAHAの閉館」、「のうれんプラザの誕生」に見る那覇の歴史の移り変わり

国際通りにある商業施設「HAPiNAHA(ハピナハ)」が平成29年(2017)6月30日をもって閉館しました。

HAPiNAHAは平成25年(2015)3月12日に沖縄県民に愛された「三越」の跡地にオープン。よしもと沖縄花月をはじめ、子どもと一緒に楽しめる体験施設や、キャラクターショップ、飲食店など多くのショップが並び、人気を博しましたが、2017年6月まで2年3カ月の期間限定営業となっていたため、閉館へ。

次回はどのような形でオープンするのかまだ目途が立っておらず、40年以上も昔に建てられた古いビルのため、取り壊しになる可能性もあるとのこと。現在、館内のテナント「ポケモンストア」に関しては、すでにパレットくもじへ移転が済んでいて、よしもと沖縄花月もとまりん内へ劇場のみ移動に。そのほかの店舗に関しては移転せず閉店となりました。

>>「HAPiNAHA」が閉館。写真で振り返る「三越跡」の昔と今

のうれんプラザ

また、平成29年(2017)10月17日には、農連市場などが移転する新施設「のうれんプラザ」がオープン。農連市場は、戦後、各地の農家が直接野菜を持ち寄って直売していた市場のこと。「県民の台所」と呼ばれ、一般客も大勢訪れるにぎわいのある市場でしたが、老朽化などにより再開発が行われました。

そんな農連市場を引き継ぐ「のうれんプラザ」は、地上3階建て。1、2階は店舗となり、3階は駐車場となっています。1階の一部は、農連市場を代表する「相対売り」ができるスペースも整備しています。

新しくきれいな施設ですが、そこには昭和のノスタルジックな雰囲気が残るあの農連市場の面影はなく、少し寂しい気持ちになったのも正直なところ。その他、人気の観光施設となっている牧志公設市場にも老朽化のため建て替える計画がすでにスタートしており、2019年度に一時移転、2022年度に現在地に新設する予定となっています。

>>牧志公設市場の楽しみ方。ぶらり散策に昼飲み、ハシゴ酒

かつての農連市場の様子


>>「沖縄ニュース一覧」を見る

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