
毎年9月4日は、9(くー)4(す)の日として、泡盛百年古酒元年実行委員会により制定されています。
「古酒(くーす)」とは、熟成させた泡盛の総称。長い年月をかけて寝かせるほど、香り高く、まろやかな風味になるとされています。現在「古酒」として販売されているものは、全量が3年以上寝かせたもののことをいいます。
かつて琉球王朝時代、首里城内にあった「銭蔵」(ぜにくら)と呼ばれた泡盛の貯蔵施設には100年を超える古酒が保管されており、祝いや国賓にのみ振舞われていたと伝わっています。ちなみに「黒船」で有名なあのペリーも古酒を味わったことがあったそうです。
その他にも、裕福な家庭では100年を超える古酒が貯蔵されていたといわれていますが、残念ながら第二次世界大戦の折に、そのほとんどが失われてしまったといわれています。現在、現存する最も古い泡盛は首里にある識名酒造(代表銘柄は「時雨」)が所有する約150年の古酒だそうです。
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