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2015年の沖縄観光あれこれ
【投稿日】2015年12月28日(月)| 沖縄発

多くの観光施設やホテルの誕生、格安航空会社(LCC)の就航・増便、ふるさと割を使用した観光補助導入などにより、入域観光客数が過去最高を記録するなど、沖縄の観光は2015年に大きく賑わいを見せた。今年の振り返りと来年の展望を「たびらい沖縄 編集部」がまとめた。
■2015年の沖縄観光、漢字一文字で表すと「新」
2015年は新たな商業施設やホテルが数多くオープンした。特に目立ったのが、沖縄の中心都市「那覇市」の国際通り付近だ。3月12日、旧三越跡に「HAPINAHA」がオープンしたのを皮切りに、6月には「国際通り屋台村」が開業した。HAPINAHAは全国のアンテナショップや土産店が立ち並ぶ商業施設。全国で吉本興業13番目の常設劇場「よしもと沖縄花月」が入ったことでも話題となった。国際通り屋台村は那覇市の新しいグルメスポットとして、県内の食材を使った郷土料理やオリジナル料理が味わえる屋台が20店舗集結。地元の人との触れ合いや泡盛や沖縄料理を堪能しようと、多くの人が訪れる人気スポットとなった。

さらに、7月には桜坂エリアに世界的なホテルブランド「ハイアット」が「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」として誕生した。那覇市最大級の高さを誇る地上18階建てで、那覇の新しいランドマークに。また、那覇市松山には従来型ビジネスホテルの「ただ寝るだけ」ではない宿泊体験を提供するゲスト交流型ホテル「HOTEL ESTINATION (ホテルエスティネーション)」が開業した。
また、那覇市の再開発も話題に。戦後、「県民の食の台所」と呼ばれ、沖縄県民に愛され続けている農連市場(農連市場は現在も営業中)や那覇バスターミナルの再開発のほか、12月16日には那覇市の国際通りと沖映通りが交差する牧志1丁目3番地区の再開発事業計画が発表された。
大きく話題となったのは那覇エリアだけではない。1月には無料で渡れる橋としては日本最長となる橋「伊良部大橋」が宮古島=伊良部島間で開通。開通を記念してウォーキング大会も開催された。沖縄県中部の北中城村には「イオンモール沖縄ライカム」がオープン。店舗面積7万8千平方メートルの県内最大規模のショッピングモールで、沖縄初出店70店舗を含む約220店舗が並ぶほか、沖縄やアメリカの文化が感じられるイベントを365日開催している。ドライブコースとして有名な瀬長島には「瀬長島ウミカジテラス」が開業した。北部では、名護市に「羽地の駅」「アグリショップしまちゅらら」などがオープン。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の沖縄進出も大きく取り上げられた。

■“誕生”の一方、失われていくものも
新しい施設の誕生が華やかに報じられる一方で、失われていくものも。沖縄三越は昭和32年(1957)の創業以来、57年間沖縄県民に愛されてきたが、HAPINAHAのオープンに伴い惜しまれつつ閉店した。また、伊良部大橋の開通により、「宮古フェリー」と「はやて」は伊良部航路廃止に。最終便には感謝会が開かれ、数百人もの人が宮古フェリーの高速船「うぷゆう」が接岸する浮桟橋を埋め、乗客や同社の社員が涙ぐんで別れを惜しんだ。
■入域観光客数が過去最高を記録 外国人客増加も話題に
新スポットやホテルの誕生のほか、格安航空会社(LCC)の就航・増便、クルーズ船の寄港回数増大、円安の継続による旅行需要増、ふるさと割を使用した観光補助導入などにより、沖縄県の入域観光客数は過去最高を記録。月別では、8月に単月の過去最高を更新したほか、7月・9月でも初の70万人台を記録するなど好調だった。また、今年1~11月の入域観客数は累計で714万9400人となり、過去最高だった昨年1年間の実績、705万8300人を上回った。
なかでも外国人客が著しく増大しており、4月には外国客が単月の過去最高を更新し初の10万台にしたほか、4月~7月まで4ヶ月連続で単月の過去最高を上回る客数を更新した。円安に伴う訪日旅行人気が継続していることに加え、沖縄発着航空路線が拡充したことや、クルーズ船寄港回数が大幅に増加したことなどが、沖縄への入込増加の主な要因とみられている。2015年にクルーズ船が県内に寄港する回数は過去最多の247回を上回る見通しで、162回だった2014年の実績より約5割増加する。
明るい話題の一方で、沖縄県の住民が航空券入手困難になる、ホテルなどの宿泊施設に空きがない、外国人客による交通事故の多発など、多くの課題も残した。
■来年の展望
2016年は2015年に引き続き、新しい宿泊施設が数多く誕生する。なかでも注目なのは、「シェラトン」の沖縄再進出だ。世界的なホテルブランドを展開するスターウッドホテル&リゾートは、沖縄へのシェラトンホテルの再進出を発表。沖縄県北部、恩納村にある「サンマリーナホテル」を改装し、2016年6月に「シェラトン沖縄サンマリーナリゾート」として開業する。そのほか、人気観光地・読谷村に全室プライベートプール付きのホテル「ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ」が3月にオープンする。

また、LCCのピーチ・アビエーションは2016年2月20日(土)から4路線目となる沖縄(那覇)=東京(成田)を週3日で就航することを発表。また、沖縄(成田)=台北(桃園)線は、2016年2月19日(金)から週10便に増便が決定しており、国内・国外ともに観光客の増加が見込まれる。旅行会社「JTB(ジェイティービー)」が発表した2016年の旅行動向見通しによれば、訪日外国人が前年比19.0%増の2350万人と過去最高を更新することが予想され、インバウンドのさらなる増加も期待される。2016年も沖縄の観光は盛り上がりを見せるはずだ。
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