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【投稿日】2019年10月11日(金)| 沖縄発
今年(2019年)の10月に活動2周年を迎えた「チームあだん」。島の生活に昔から馴染みのある植物・アダンの葉を使用したアクセサリーや小物雑貨がデザイン性の高いと、近年島内外からの注目を集めています。"民芸品=古風なデザイン" という印象を脱し、新たに現代に溶け込む現代風のデザインを生み出し続けるその活動の裏にあるチームメンバーたちの思いを伺って来ました。「現金10万円でどれだけ生きていけるかチャレンジで宮古に流れついたんですよ」そう笑う白井さんは、今年で移住15年目。観光地として今ほどスポットが当たる前のいわゆる「田舎」。そんな宮古島を、移住先として選んだ決め手は、隣近所の人にもその日何をしていたかが筒抜けになる、そんな人と人との距離の近さがとても心地よかったからだそう。「恐らくJTAの機内誌だったと思うんですけど、どこかで目にした "沖縄には帽子を編む伝統がある" という情報が長年自分の中で引っかかっていました。"いつか絶対に自分で帽子を編むんだ!" ということを強烈に念じていたところ、行きついたのが小川京子先生のワークショップでした」白井さんがそう語ったのは、ビロウ(クバ)の葉バスケットアーティスト・小川京子さんが2年前の3月に開催したというアダン葉を使ったワークショップ。今となってはそれが最初で最後となった幻の講座ですが、そこで集まった受講者たちの一部がその後自主的に寄り集まり、お遊び感覚でカゴやコースターを編んでいのが始まりでした。現在、チームの代表を務める藤原さん曰く、最初の頃は、白井さんほど帽子には興味がなかったそう。アダンを使ったモノづくりは続けたいという感覚でやっていて、それが白井さんの熱意に押されてアダンの普及活動も兼ねたチーム活動に発展していきました。高いデザイン性へのこだわりの裏には“忘れ去られつつあるアダンに再び光を当てたい”という強い思いがありました。かつて、海岸線沿いに防潮林として繁殖していたアダンが急速にその姿を消しています。高潮を吸収し、塩害から島を守っていたアダンは、旧盆のお供え物や燻製のための燃料としても重宝されていましたが、残念ながらその事実も今の子どもたちは知りません。「どんなにモノづくりの技術が高くても、それを見た人たちが ”生活の中使うにはダサイかな” という印象を持ってしまうと、残念ながら手に取ってもらうことは難しいです。アダンはこんなに素敵な植物ですよ!ということを目で見て楽しんでもらえるように、私たちはデザインにもこだわっています」と話します。また、アダンの葉は苗を植えてから商品制作用に使えるようになるまでうまくいっても2年はかかります。葉っぱが短かったり、幅が狭かったり、台風の影響で枯れてしまったり…。採取後も、材料として使えるようにするには棘を取り、シークヮーサーなどで煮ることで漂白。乾燥後は“くるん”と丸まる性質のある葉っぱを毎日丁寧になめす作業があり、1ヶ月以上の労力が要るのです。「季節や水質によって出る色が全く変わってしまうあだんを扱っていると、まさに自然を相手にしているな!と痛感しますね。思い通りにいかないのがまた楽しいです」今後の活動展開について質問してみると、意外な答えが。「活動を続けていく上での資金調達も勿論必要だけど、それ以上に教育が必要ですよ」そう語るお二人。最終的には学校などでもアダンの良さを伝える活動を展開していきたいと話てくださいしました。「部活の一環として1年かけて帽子を編む、なんてできたら面白いかなと考えています」「“確か、昔はうちのおじいがやってたけど、今はうちの孫がやってるよ” なんて流れができれば最高ですね」現在は製品の販売だけでなく、あだんにまつわる面白小話を聴きながら受けることのできるワークショップを、HOTEL LOCUS(ホテルローカス)にて随時開催しています。宮古島の自然と触れ合って、自分で制作したアダングッズは、世界にひとつだけの特別なお土産になるに違いありません。アダンの葉で制作した小物は、使用していくにつれて革製品と同じように色や質感が変わり“味”のある製品へとなるのも、また面白いところ。都会とはひと味もふた味も違う、ゆったりした時間が流れる宮古島で、希少なあだんを使ったモノづくりを体験してみてくださいね。
チームあだん【商品販売場所】・HOTEL LOCUS(ホテルローカス)・the rescape(ザ・リスケープ)・みやこ下地島空港ターミナル内【ワークショップ】“アダン” バングルワークショップ宮古島に自生する植物”アダン”で作るパングル作り体験(宮古島産ハーブティー付)【料金】2500円【所要時間】1時間【場所】HOTEL LOCUS(ホテルローカス)沖縄県宮古島平良下里338-40⇒チームあだんのFacebookはこちら■JTA×たびらい沖縄の挑戦沖縄県内離島の魅力や、先人の業・知識を未来へ伝えていく若き島人にフォーカスした記事を「JTA×たびらい沖縄」のコラボ企画として取材中。現地までの道のりを、ワクワクさせるおもてなしと翼で届けてくれる「JTA」と、現地発信をモットーに沖縄ファンへ情報を届け続ける「たびらい沖縄」のコラボ記事を引き続きお楽しみください。むすぶ、つながる~受け継がれる“島想い”~離島の職人に会いに行こう
【投稿日】2019年10月11日(金)【投稿者】たびらい編集部
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