1. 鶴亀堂ぜんざい | 作り手の人柄と読谷の風土が映し出された優しいぜんざい

鶴亀堂ぜんざい | 作り手の人柄と読谷の風土が映し出された優しいぜんざい

【投稿日】2024年07月25日(木)| 沖縄発

沖縄県中部の座喜味城跡(ざきみじょうせき)の門前にある「鶴亀堂ぜんざい」は、沖縄で有名なぜんざい屋。沖縄のぜんざいは、かき氷に甘く煮た金時豆が入っているものが一般的です。

金時豆を6時間以上かけてじっくり煮込んだ甘さ控えめのさっぱりした味わい。パウダースノーのようにさらさらで細かい氷も特徴的です。読谷村で一つひとつ焼かれたやちむん(陶器)や涼しげな琉球ガラスの器に盛りつけられたこのぜんざいには、ゆったり流れる沖縄の時間と、穏やかで優しい沖縄の人の心根が現れているようです。


おすすめは「紅芋黒糖ぜんざい」。読谷村(よみたんそん)の一番の特産品である紅芋(べにいも)を前面に押し出したこのぜんざいは、鶴亀堂の看板メニューの一つです。紅芋パウダーの鮮やかな紫が印象的で、オリジナルの黒糖しょうがシロップが味に奥行きをもたしています。

金時豆は、表皮がプリっとしていて、中身は舌でも潰せるくらいの絶妙な柔らかさ。しかも、煮崩れすることなく丁寧に仕上げられています。「作った人がそのまま映し出されるのがぜんざい。手を抜くわけにはいかない。まだまだ探究中なので、ゴールはないのかもしれないですね」と店主の喜友名(きゆうな)さんは語ります。


ベーシックな沖縄ぜんざいの作り方をマスターしたあと、豆を煮る水の種類、時間、火加減、黒糖と白砂糖のバランスと加えるタイミングなど、いくつものパターンで思考錯誤したのだそう。白玉も、もちろん手作り。手作りの感じが、食べると舌を通して伝わってきます。


そして、こちらの「カルアみるくぜんざい」は、オープニングパーティで友人が持ってきてくれたコーヒーリキュールから発想された一品で、練乳とのハーモニーがたまりません。沖縄では初めてのメニューで、お店では定番メニューとして不動の人気を誇っています。


シェイブアイスショップを思わせるハワイアンな外観とは裏腹に、店内は昭和のレトロ感が溢れる懐かしい空間が広がっています。ミニチュアやオブジェのコレクションや、年代物の家庭用のかき氷器がディスプレイされていて、ちょっとした博物館といった感じ。村内で活躍している人たちのとのつながりも広く、読谷村を盛り上げようと頑張っている喜友名さんと、“ゆんたく(おしゃべり)“を楽しみながら沖縄時間を過ごしてみては。


【メニュー】
琉球ぜんざい/抹茶ぜんざい/マンゴーかき氷/やぎミルク(アイスクリーム)など

【住所】
沖縄県中頭読谷村字座喜味248-1

【問い合わせ(電話番号)】
098-958-1353

【営業時間】
11時~17時(売切れ次第終了)

【定休日】
火・水曜日

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【投稿日】2024年07月25日(木)【投稿者】たびらい編集部

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