福州園は「那覇市制施行70周年記念」と中国福州市と那覇市の 「友好都市締結10周年」を記念して1992年9月に開園した庭園で、那覇市と福州市の友好の証ともいえる存在です。 建築の際は、実際に福州市産の資材を調達し、福州市が工事の基本設計から木造、石造物の加工及び技術指導を行いました。
福州園は総面積8500平方メートル(園周囲の外壁含む)で、「福州園」の庭園空間と「福州園八景」の都市遊覧空間が、「三部空間」「四季風光」「八大景観」及び「二池泉水」「一本の周回路」といった要素によって構成されています。
福州園は、福州地方の伝統的手法を用いた中国式庭園で、園内は、明・穏・華の三部空間で構成され、季節を感じさせる樹木や草花で四季の景観を演出しています。また、三山(干山、鳥山、屏山)・二塔(白塔、鳥塔)・一流(閩江ビンコウ)と謳われた福州の代表的な風景や建築物も取り入れています。
建築物はすべて木造でできており、出入口は東西南北それぞれに設け、各門ともそれぞれ違う様式になっていて訪れる人を楽しませてくれます。中国の伝統を兼ね備えた塀には漏窓などを設け、円の外の歩道からも庭園の内部をチラリと見せて解放感を生み出す手法をとっています。 また、園内には龍柱・八仙人など石造彫刻も数多く配置しているので、一つずつチェックするのも楽しくておすすめです。