自然と伝統に触れながら、宜野座を感じるほっこり散策
![宜野座村の歴史や文化をガイドがていねいに解説してくれる 散策では、宜野座村の歴史や文化をガイドが丁寧に解説してくれる]()
宜野座村には、数多くの史跡や手つかずに自然がたくさん残されており、沖縄本来の素朴な風景を随所で見ることができます。そんな魅力を多くの人に知ってもらおうと、宜野座村では散策ツアーを充実させています。中でも人気のツアーは、ポールを使って歩くノルディックウォーキング。今回は、達人の仲間さんに鍾乳洞と琉球の歴史めぐりをテーマにした「古知屋(こちや)村物語散策コース」を案内してもらいながら、歴史と文化と豊かな自然をめぐるコースをスポーツ感覚で歩いてみました。
コースには、集落を守るように鋭いにらみをきかせる石獅子や、神事を行う御嶽(うたき)、村内に1カ所だけ存在する琉球王府時代の石垣など見所がたくさんあります。それぞれについてのエピソードを聞きながら歩くと、宜野座の人たちが受け継いできた伝統や自然を大切に思う気持ちがひしひしと伝わってきました。また、メーガー洞という鍾乳洞に入ってみると、真っ暗でびっくり!自然をそのまま感じてもらうためにライトアップはしていないとのことです。途中で休憩をとりつつ、あっという間の90分でした。
宜野座村は美しい海も魅力
![穏やかな漢那ビーチでは思い切り海遊びを体験できる 穏やかな漢那ビーチでは思い切り海遊びを体験できる]()
宜野座村を代表する海といえば、漢那ビーチ。緩やかなアーチ状に広がるビーチは波も穏やかで透明度が高く、ハブクラゲ防止ネットも張られているので、子ども連れでも安心して楽しめます。ビーチの脇にはうっそうと木々が生い茂り、まるで小さなジャングル。そんな風景の中で海遊びできるのも魅力的ですね。
また、漢那ビーチでできる珍しいアクティビティに、豊漁や安全祈願として行う沖縄の伝統行事・サバニレースのハーリー体験があります。「漢那漁港に舟が保管されているので、漢那ビーチや国道329号線沿いのヒービー浜などで体験ができます。インストラクターが指導してくれますので、すぐに乗りこなせるようになりますよ」と達人。その他、漢那ビーチではシーカヤックも人気が高いです。透明度が高い海なので、カヤックに乗りながら海を覗きこむだけでさまざまな生き物が観察できて、運が良ければウミガメに遭遇することもあります。
沖縄本島で唯一の鍛冶屋が作る「島包丁(シマホウチャー)」
![鍛冶場の中で制作に励む、職人の知名さん 鍛冶場の中で制作に励む、職人の知名さん]()
国道329号に控えめにたっている案内板を目印に、細い道を進んだ先にある「カニマン鍛冶工房」。沖縄本島で唯一、島包丁を作っている鍛冶屋です。店名の「カニマン」という言葉は、沖縄の方言で「鍛冶屋」という意味。職人の知名定順(ちな ていじゅん)さんは、宜野座村立博物館の館長を務めた後、鍛冶職人になったという異色の人です。「博物館に勤めていたころから、刃物を作る知識はあった」という知名さん。作り出される包丁は、地元の畑人(ハルサー)が使わなくなったトラクターの刃などを再利用したもの。ひとつ1000円ほどのカニマン工房の島包丁は、リーズナブルな値段にもかかわらず切れ味が鋭いと地元でも評判です。
カニマン鍛冶工房
宜野座村松田2629-10
098-968-8459
営業時間:10時~18時
宜野座の魅力を詰め込んだ「宜野座バーガー」
![イカスミを練り込んだ黒いバーガー「宜野座黒兵衛」 イカスミを練り込んだ黒いバーガー「宜野座黒兵衛」]()
宜野座村で行われる阪神タイガースの春季キャンプに訪れるファンに、野球を見ながら地元の食材を食べてもらおうと、宜野座観光推進協議会が発案。村内の店舗やホテルの料理人たちによって、個性豊かな「宜野座バーガー」が誕生しました。イカスミを練り込んだパンズに、アグー豚のジューシーなパティ、もずくや黒ごまなど3種のソースの入った「宜野座黒兵衛」など、村内の3店舗でオリジナルの宜野座バーガーが食べられます。いずれも腕利きの料理人たちが作った逸品。
この宜野座バーガーを一度に味わえるのが、2013年から開催されている「宜野座バーガーフェスタ」。大会では、趣向をこらしたさまざまな宜野座バーガーが登場します。宜野座産食材を堪能したいなら、ぜひ遊びに行ってみましょう。
宜野座黒兵衛/アムスホテルズ カンナリゾートヴィラ:宜野座村漢那397-1 098-973-0211
てんぷす紅豚バーガー/炭焼家てんぷす:宜野座村宜野座663-49 2F 098-968-5808
じゃがめんカツバーガー/豚我:宜野座村漢那1633 098-968-6560