あの世とこの世の珍問答が面白い、にぎやかな旧盆行事

「アンガマ」とは、旧盆時期に仏壇の家々を回るあの世の使者のことです。木彫りの面を着けたおじぃ姿のウシュマイと、おばぁ姿のンミが、タオルやサングラスで顔を隠したお供をつれ、太鼓や三線をかき鳴らしながらにぎやかに練り歩きます。家に到着したら、まずは仏壇にウートートー(拝む)。そして花子やウシュマイ、ンミの踊りや歌が披露されます。これは、子孫繁栄と豊作を祈る「念仏謡」と言われ、全て八重山方言で行われます。
アンガマの一番の見どころは、なんといってもウシュマイ・ンミの珍問答。見物人から質問を受け、ウシュマイとンミが裏声を使ってトンチの利いた回答をします。なんと、2人は裏声しか発してはいけないのだそう。方言で行われるユニークなやりとりは、方言を知らない人でも十分に楽しむことができます。
旧盆の初日に、地元新聞にアンガマのタイムスケジュールが発表されるので、機会があったらぜひ見物してみてくださいね。
【開催時期】
旧暦7月13日~15日
2024年8月16日~18日
【住所】
石垣市の各地区(登野城・石垣・新川・平得・大浜・大川・真栄里)
【電話番号(問い合わせ)】
0980-82-1535(石垣市企画部観光文化スポーツ局観光文化課交流推進班)
【交通】
新石垣空港から市街地まで車で約45分
【備考】
アンガマで使う木彫りの面は工芸品で、土産物として販売もされています