斎場御嶽周辺の聖地を巡る神拝の儀式

琉球民族の祖といわれるアマミキヨ族が渡来し、住みついたと伝えられる知念・玉城の聖地を巡拝する神拝の行事が、東御廻りです。もともとは国王の巡礼から始まったといわれ、王国の繁栄と五穀豊穣を祈願する行事であったと考えられています。首里城を中心に、大里・佐敷・知念・玉城のそれぞれの間切(まぎり。琉球王国時代の行政区分のこと)を東四間切、または東方(あがりかた)と呼ぶことから、知念・玉城の拝所巡礼は東廻りと呼ばれてきました。
代々、琉球王国は麦の穂が出る旧暦2月には久高島へ行幸し、稲の穂が出る旧暦4月には知念、玉城の御嶽を巡ったといわれています。久高島は麦の発祥地、同じく知念のウファカルと、玉城の受水走水(うきんじゅはいんじゅ)は米の発祥地として、国王及び聞得大君が参詣したことから、これが「東御廻り」の原型となったのです。このならわしが王族から士族、民間へと広まって、いつしか島の人々は老いも若きもこの巡礼の道をたどるようになりました。
【住所】
南城市知念字久手堅270-1
※入場チケットは「南城市地域物産館」(南城市知念字久手堅539)で購入のため、まずは必ず南城市地域物産館に立ち寄ること
【電話番号(問い合わせ)】
098-949-1899
【営業時間】
9時~18時(最終入場17時30分)
【定休日】
旧暦の5月と10月、年に2回休息日として3日ずつ休みあり
【利用料金】
大人200円(高校生以上)、小人100円(小中学生)、団体150円(20人以上)
【駐車場】
あり 150台(無料。南城市地域物産館と岬公園にある)
※駐車場から斎場御嶽迄は徒歩7分~10分程度