本島南部の八重瀬町で開催する港川ハーレーは旧暦5月4日に行われる船漕ぎ競漕。糸満漁民の流れを引く港川では糸満と同じく「ハーレー」と呼ぶ。海での豊漁と海上安全を祈願する伝統行事だ。

毎年旧暦5月4日に本島南部の八重瀬町の旧・具志頭村(ぐしかみそん)港川漁港で豊漁と海上安全、地域の安泰を祈願して行われる伝統行事。旧暦5月4日は沖縄では「ユッカヌヒー」と言って、県内各地の漁港でサバニ(伝統の漁船)による船漕ぎ競漕が行われます。一般的には「ハーリー」と呼ばれることが多いですが、ここ港川と糸満の2ヶ所では「ハーレー」と称しています。(港川は、もともと糸満から漁民が移住して作られた集落のため)
ハーレー鉦(平たい円盤状の打楽器)が本番1週間前に打ち鳴らされると、いよいよハーレーの季節。港川ハーレーには漕ぎ手が11人、先頭に鉦打ち、船尾に舵取りが乗ります。儀式としての御願(うがん)バーレー、町内外から参加者が集まる職域ハーレー、途中で船を転覆させる転覆競争などが行われ、それぞれに岸壁から大きな歓声と応援の声が送られますよ。
また、県内各地から猛者が集う「全島奉納角力(すもう)大会」も開催され、参加者と観客が一緒に楽しむ八重瀬町の一大観光イベントとなっています。
【開催日時】
2023年6月25日(日)
【開催地】
八重瀬町港川漁港
【問い合わせ】
港川漁業協同組合 電話: 098-998-2261
※詳しい日程などは八重瀬町観光ホームページで確認
【交通アクセス】
港川漁港までは那覇空港から約21キロ、車で約40分。国道331号線明治橋交差点で国道329号線に右折、仲井真交差点で県道507号線へ右折。具志頭交差点で国道331号線へ左折、港川交差点を右方向。