伊平屋島の綱引きは、地元産のワラで作った綱を収穫への感謝と豊年祈願を願って夕暮れ時に引き合う夏の伝統行事。

本島北部の離島、伊平屋(いへや)島の我喜屋(がきや)地区で村内に唯一残る綱引きが行われます。収穫への感謝と来年の豊年祈願を願い、今でも伝統にのっとって旧暦6月25日に行われる伝統行事です。旧暦6月25日は「カシチーの日」といって、一期作目の稲の刈入れが終わり、強飯を炊いて豊作や健康を祈る日です。
綱を作る材料の藁は近年では輸入ものや他の地域からのものを使う地域が多い中、稲作の盛んなここ伊平屋島では今でも地元産の稲藁で綱を作っています。早朝より区民総出で東の「兼久」と西の「内村」に分かれて、東が雄綱を、西が雌綱を編み込んでいきます。
夕方、たいまつに火が付けられ、激しくぶつかり合う「ガーエー」により雰囲気が盛り上がってくると、雄綱と雌綱がカヌチ棒で結合され、区長の合図でいよいよ綱引き本番が始まります。勝負は3本勝負で2本取った方の勝ちとなります。
綱引きのあとには沖縄相撲やカラオケ大会も催されて盛り上がります。観光客も参加することができますよ。
【開催日時】
2019年7月27日(土)
※旧暦6月25日
【開催地】
伊平屋村我喜屋公民館前 (伊平屋村我喜屋1833)
【問い合わせ】
伊平屋村役場総合推進室
電話:0980-46-2800
※詳しい日程などは伊平屋村ホームページで確認
【交通アクセス】
伊平屋村までは那覇空港から沖縄自動車道経由で運天港まで約90キロ、車で約1時間40分
運天港からフェリーで伊平屋島前泊港まで約1時間20分
前泊港から我喜屋公民館は約1キロ、徒歩約15分