
本島北部、宜野座村。阪神タイガースの春季キャンプの地として一躍全国的に名前を知られるようになったこの村には組踊の伝統がしっかりと根付いています。
2005年、文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財」に選択された宜野座村宜野座区の「宜野座の八月あしび」は、2年に一度開催される豊年祭です。芸能や棒術、獅子舞、組踊などで構成され、沖縄の八月あしびの典型と評されています。
宜野座の八月あしびで演じられる組踊は、明治以降に首里や那覇から来た士族たちにより伝えられたものと言われています。また、沖縄戦当時、宜野座へ疎開してきた各地の芸人からの影響もうかがえます。宜野座区では現在「伏山敵討」、「忠臣身替」の2作品が伝承されています。また同村松田区の豊年祭では組踊の「本部大主」が演じられるなど、宜野座村は伝統芸能が盛んな地域です。
【開催時期】
隔年、旧暦8月15日ごろ
【電話番号(問い合わせ)】
098-968-8513(宜野座区事務所)
【宜野座村への交通アクセス】
那覇空港から車で約1時間30分。沖縄自動車道・宜野座IC下車。