
八重山そばの魅力を発信することを目的とし平成27年(2015年)の7月1日(水)から9月30日(月)までの3カ月間に開催された「第1回八重山そば選手権」。平麺(丸麺でも可)と鶏、豚、鰹をベースに使ったスープ、細切りかまぼこと肉のみのトッピングが条件の「八重山そば部門」と八重山そばの麺を使用すること以外は自由な「オリジナルそば汁部門」の2部門で争われ、44店舗が参加した。
対象メニューを食べた客が100点満点で採点し、合計点数の平均点で順位を決定。総投票数1万4000票を超える盛況を見せた今選手権で初の栄冠に輝いたのは、八重山そば部門「八重山そば処小松」とオリジナルそば汁部門「新垣食堂」だった。
八重山そば部門グランプリの「八重山そば処 小松」は、大阪の料亭で修行を積み、旧石垣空港のレストラン「ゆうな」で25年間勤務した有田さんが店主。新川にある自宅を改装して平成26年(2014)に開店。グランプリの「八重山そば」は、朝4時から仕込みをはじめるスープが特徴。丁寧な仕込みによるバランスの良さと濃厚ながらすっきりと引いていく後味がクセになる。
オリジナルそば汁部門グランプリの「新垣食堂」は、石垣島北部の伊原間にお店を開いて28年目。グランプリの「牛汁そば」は、直営牧場で育てた黒毛和牛と宮古味噌を使った出汁と4時間以上煮込んで柔らかくなった牛肉がゴロゴロ入っている。季節により変わる野菜類は自家製や国産にこだわり、大根や人参に出汁の味が染み込んでいてスープと麺に馴染んでいる。