1. 星野洞|島内随一の観光名所。歴史とともに育った鍾乳石の神秘を

星野洞|島内随一の観光名所。歴史とともに育った鍾乳石の神秘を

【投稿日】2021年10月20日(水)| 沖縄発

南大東島は、はるか遠く離れた海でできたサンゴ礁がプレートに乗って移動し、一度は海面の下に沈んだものの、再び隆起した島です。そのため、南大東島のほとんどはサンゴ礁を由来とする石灰岩でできており、石灰岩の隆起によってつくられる鍾乳洞は、島内に 100 以上あるといわれています。

その中で特に大きく美しい鍾乳洞が「星野洞」。この一帯が星野さんの土地であったことから、星野洞と名付けられました。広大なサトウキビ畑に囲まれた敷地内に、ぽつりと佇む星野洞入口は、一見素通りしてしまいそうなほど自然に溶け込んでいます。



ですが一足中に入るとそこは完全なる鍾乳洞!奥へ進むにつれて湿度が高まり、ひとたびドアを開けるとそこにはおびただしい数の鍾乳石が目の前に広がります。長さ375cm、約1000坪の大空間に、つららやカーテンの形をした鍾乳石が連なる神秘的な空間。

鍾乳石には洞床から天井に向けて成長する鍾乳石の石筍(せきじゅん)と、天井から下に向けて成長する「つらら石」があり、石筍とつらら石がつながった石柱は、1番大きいもので4m以上あるのだとか。つらら石が伸びる速さは100年以上でようやく1cm、石筍はその3倍ほどかかるといわれており、いかに長い時を経て造られた鍾乳洞なのかがわかります。

星野洞内には、鍾乳石の隙間に泡盛の瓶が眠っていることがありますが、これは島の人々がおさめめたもの。高校のない南大東島では、中学卒業とともにここに泡盛をおさめ、成人式のタイミングでこの場所に眠らせておいた泡盛を開封し、家族で飲むのだとか。島民らしいユニークな風習を聞くと、ついつい泡盛を探したくなりますね。

【場所】
沖縄県島尻郡南大東村北64

【アクセス】
南大東空港から車で約15分

【営業時間】
9:00~11:00/14:00~16:00

【入洞料】
小人350円/大人800円(5歳以下は無料)

【投稿日】2021年10月20日(水)【投稿者】たびらい編集部

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