1. 「匠工房」の手作り体験で、旅の思い出をキラキラの琉球ガラスに込めて

「匠工房」の手作り体験で、旅の思い出をキラキラの琉球ガラスに込めて

【投稿日】2022年08月04日(木)| 沖縄発

南国らしいカラフルな色と可愛らしいフォルムで、お土産に人気の「琉球ガラス」。沖縄にある工房の中でも、「琉球ガラス 匠工房(たくみこうぼう)」は独創的な作品を生み出すことで知られています。そんな「匠工房」の石川本店では、自分の手で世界にひとつの琉球ガラスを作る体験ができますよ。

県内随一の豊富な種類から、自分好みのデザインをセレクト



沖縄生まれ、沖縄育ちの感性を生かしたガラス作りに情熱を注ぐ「琉球ガラス 匠工房(たくみこうぼう)」。うるま市に位置する石川本店は、沖縄自動車道の石川ICから降りて数分の場所に佇みます。



体験の受付を済ませたら、まずは好きなデザインを選ぶところからスタートです。
「匠工房」の体験メニューの魅力は、何と言っても作れる種類が豊富なこと!ディスプレイ棚には数え切れないほどの見本品が並び、どれにしようか迷ってしまいそうに。独自のネーミングが付いた「海の泡 イラブチャー」や「紺碧の海」、「マンゴー」などを中心に、沖縄県内一のバリエーションの中から選ぶのも楽しく、作る前から胸がワクワクします。

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職人気分で息を吹き込んで生まれる、自分色のガラス



デザインが決まったら、職人さんがガラスの種を吹き竿に巻きつけて仕込みを開始。ガラスを溶かす窯の中の温度は約1300度で、外に出したガラスでも約1000度はあるそう。真っ赤に溶けた高温のガラスを、丸い形に整えていきます。



さらに、熟練の技でガラスの泡をつけたり、ペンチで柔らかいガラスをくるくるっとひねる「ねじりの技法」により、工房オリジナルの模様を表現。その上から再度ガラスをかぶせてデザインを中に閉じ込めたら、準備は完了です。



さぁ、ここから実際に参加できる体験は、時間との勝負です!

「宙吹き(ちゅうぶき)」法では、真っ赤に溶けたガラスに息を吹き込む体験ができます。上手に吹くコツはしっかり唇を閉じて、口の中の空気をしっかり入れること。まるで水あめのように柔らかいガラスに、風船を膨らませる感覚でふぅっと息を吹きましょう。



飲み口の部分は、洋バシで広げて仕上げます。

こうした一連の作業の間も、常に職人さんが隣に付いてサポートしてくれるので安心。初めての方はもちろん、3歳以上の小さな子から気軽に体験できますよ。

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2種類から選べる技法&カスタマイズで、オリジナル性もUP!



さらに、金型の内側に息を吹き込む「型吹き(かたぶき)」法も体験可能。こちらの技法は、丸い形に仕上がる「宙吹き」法と異なり、型に合わせた様々な形に成形できるのが特徴です。



実は、この「型吹き」法で使用する型も、工房の特製品。よく見てみると中に凹凸の模様があったり、用途に合わせて高さなどが微妙に違うのが分かります。道具ひとつとっても、工房のこだわりが垣間見えますね。



自分好みのデザインに合わせて、グラスに取っ手を付けるのも良し。繊細な作業も、職人さんと息を合わせながら楽しくチャレンジできますよ。



職人さんのサポートを受けながら手際よく一気に仕上げていくので、体験にかかる時間は10~15分ほど。あっという間に、特別な琉球ガラスが完成しました!

自作品はここからゆっくり温度を下げていく行程があるので、受取は後日のお楽しみです(翌日以降に来店or送料別途にて配送)。



「海の泡 イラブチャー」は、匠工房独自の渦模様と沖縄の魚・イラブチャーの深い緑色が見事に表現された神秘的な仕上がりに。華やかな色合いが素敵な「さざ波 ジョッキ」で乾杯すれば、お酒もいっそう美味しくなりそうです。

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表情豊かなアイテムがずらり。隣接のショップも見所



工房に隣接するショップでは、“メイド・イン・オキナワ”の琉球ガラスを直接購入することもOK。鮮やかな色彩に魅了される品々は、使い続けるうちに、どんどん愛着が湧いてきますよ



女性に多く選ばれているのが、使い勝手のいい小さめのグラス。男性にはビールジョッキが人気です。また、自分用とは別に、大切な人へのお土産にもぜひ。「匠工房」ならではの世界観が宿った琉球ガラスは、沖縄好きの方にも喜んでもらえるに違いありません。

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これからも進化を遂げる、匠工房にしか作れない琉球ガラス



工房独自の色をはじめ、発泡剤を入れて浮かび上がる海の泡の模様や、海の渦をイメージした「ねじりの技法」など、他にはないオリジナルの技を目の当たりにできる「匠工房」。2000年に設立した工房では、現在10人の職人たちが日々琉球ガラスを制作しています。



「自分の手で作る体験をすることで、琉球ガラスの魅力を知る“入り口”になれば嬉しいですね」と話すのは、「匠工房」代表・沖縄県伝統工芸士の松田英吉さん。最初は大学費用をまかなうため、アルバイトとして飛び込んだ琉球ガラスの世界。職人になって約40年になる今も「沖縄や日本だけでなく、世界レベルのガラスづくりを目指したい」と目を輝かせ、松田さんの情熱が尽きることはありません。



「琉球ガラスをもっとたくさんの人に好きになってほしい」という想いから、豊富な種類の琉球ガラス作りを体験できる「匠工房」。

あなたもぜひ、「琉球ガラス作り体験」を通して、沖縄の伝統工芸品を「見る・作る・使う」という、喜びいっぱいの思い出を持ち帰ってみませんか。

【施設名】
琉球ガラス 匠工房 石川本店(りゅうきゅうがらす たくみこうぼう いしかわほんてん)

【住所】
沖縄県うるま市石川伊波 1553-279


【営業時間】
9時~18時

【定休日】
水曜日

【電話番号(問い合わせ)】
098-965-7550

【駐車場】
あり

【体験メニュー】
琉球ガラス作り体験
※石川本店限定
※要予約(空きがあれば当日可)


【備考】
琉球ガラス体験は石川本店のみ。
恩納村の店舗は琉球ガラスの販売のみとなりますのでご注意ください。

⇒「恩納店」の紹介記事はこちら

【投稿日】2022年08月04日(木)【投稿者】たびらい編集部

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