1. お食事処 すむばり|宮古島の知られざる名産「タコ」をオリジナル料理で味わう

お食事処 すむばり|宮古島の知られざる名産「タコ」をオリジナル料理で味わう

【投稿日】2018年07月05日(木)| 沖縄発

すむばりの外観

宮古島最北部、池間大橋の手前で暖簾を下ろす、アットホームな大衆食堂。そのちょっと変わった名称は、「地元集落の“隅の方”を、ここら辺では『すむばり』と言うんですよ」と、女将の狩俣初子さん。平成14年(2002)に、池間大橋の工事関係者向けの食堂として開店。以降、口コミで噂が広がり、今では島を代表する老舗のお食事処となっています。

アットホームな雰囲気の店内

8割方が座敷席の広々とした店内は、アットホームな雰囲気に溢れています。シーズン中は観光客でごった返しますが、この辺りには食事処が少ないことも手伝い、通年で地元客も少なくありません。それだけに、メニューのラインナップは、この辺りに伝わる定番の家庭料理かと思いきや、全く違います。

「昔から料理が好きで、すべて自分で考えてアレンジした創作料理です」と女将。なるほど、メニュー表を見ると、その意味合いも一目瞭然。「すむばりそば」は元より、「タコスミそば」「タコ炒めそば」など、他では聞いたことのないような品々がずらり。

中でも、特に目につくのが、タコ。「昔から宮古では、特にこの辺の狩俣漁港では、タコはたくさん獲れて。馴染みの食材ですよ」と、地元食材の筆頭です。その他、各種魚介類や野菜ももちろん全て地元産を使用しています。

一度にあれこれの味を楽しめる「スペシャル」は、女将もおすすめ

気になるメニューは多くありますが、一度にあれこれの味を楽しめる「スペシャル」は、女将もおすすめです。メインは何と言っても「モズク丼」。酢の物や味噌汁が一般的な食べ方ですが、初子さんはあれこれ研究。「モズクは、煮込んだ後、野菜と一緒に炒めてもおいしくいただけるんですよ」という結論に至り、誕生した、まさにすむばりを代表する独創的な一品。磯の香りがより増し、通常とは異なる風合いを楽しめます。漬物と一緒にいただきましょう。

さらに、かまぼこと三枚肉の乗った宮古そばにタコ炒め。最後はデザート代わりにほんのり甘いジーマミー豆腐をいただきましょう。味わいはもちろん、ボリュームも含めてまさにスペシャルな内容です。

「墨入りタコそば」はツウ好みの逸品

そして、“黒”スープが強烈なインパクトを放つ「墨入りタコそば」も、ツウ好みの逸品。「イカ墨汁」は沖縄の郷土料理としては有名で、その味わいは確かに似ていますが、あえて比べるなら、こちらはマイルドながらも濃厚。コリコリ食感のタコ炒めに加えて、ツルツル食感のそばとの相性はバッチリです。島内では元より、県外でも余りお目にかかれないレアな一品なだけに、試す価値は大です。

他にも定番の「すむばりそば」は、宮古そばに、タコ炒めとアーサをふんだんに乗せた人気メニュー。また、タコ・海ぶどう・卵の三者が贅沢なハーモニーを奏でる「磯丼」も見逃せません。ちなみに、トーフちゃんぷる、カツ丼やしょうが焼きといった、おなじみの料理もちゃんと取り揃えているので、ご安心を。

宮古島の知られざる名産、タコを思い切り食べたい時は、迷わず「すむばり」へ。

【店舗名】
お食事処 すむばり

【メニュー例】
すむばりそば 930円、たこ丼 860円

【住所】
宮古島市平良字狩俣768-4(池間大橋近く)

【電話番号(問い合わせ)】
0980-72-5813

【営業時間】
11時~17時
※旧盆は早めに終了

【定休日】
不定休

【駐車場】
あり

【備考】
電話予約可・カード不可

取材・撮影・執筆/小川 研(Qey Word)

【投稿日】2018年07月05日(木)【投稿者】たびらい編集部

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