
「茶房 花南」は市街地から少し離れた場所にある隠れ家カフェ。約10年前に開店し、現在は店主の村山さん、上地さんの姉妹で日中のみ営業をしています。店内には、店主のおばあさんが集めていたという家具や小物のほか、店主が趣味で作成しているという芭蕉布の作品がたくさん置かれていて、少し懐かしい空間を作り出していますよ。
料理は沖縄料理が中心で、なかでも人気なのが「いなむるちー定食」。いなむるちー(イナムドゥチとも呼ばれる)は沖縄の郷土料理のひとつでみそ汁のこと。沖縄ではお祝い事で出されることも多く、三枚肉やこんにゃく、しいたけなどを、甘い白みそで仕立てた料理です。花南では、米みそ麹を使用しているので、沖縄本島のイナムドゥチとはまた少し違ったやさしい味わいとなっていますよ。
定食にはコーヒーか紅茶が付いていて、食後は好きなやちむんの器を選んでホッと一息。地元の人しかあまり訪れないので、心ゆくまでゆっくりと過ごせるのが魅力です。