丸木位里・丸木俊「沖縄戦の図」を常設展示。米軍普天間基地に食い込むようにして立っている私設美術館

1994年11月、館長の佐喜真道夫が、米軍「普天間基地」にとられていた先祖代々の土地を取り戻して美術館を建設。屋上からは基地の滑走路が見える。
「生と死」「苦悩と救済」「人間と戦争」をテーマに、丸木位里・俊夫妻による『沖縄戦の図』等、地上戦を題材にした作品の常設展示を中心に、企画展や演奏会等も随時開催。ケーテ・コルヴィッツや上野誠、浜田知明、草間彌生、ジョルジュ・ルオーなども所蔵する。
沖縄の建築家・真喜志好一による独特なコンクリート打ち放しの建物は、6月23日「慰霊の日」の日没線に合わせ、最上段の窓から太陽の光が差し込む構造になっている。また、屋上の階段は6段と23段で構成される等、工夫が凝らされている。