
沖縄・宮古島にある宮国集落で、毎年旧盆最終日の「送り日」に行われる行事のひとつで、先祖の御霊をにぎやかに送り出し、1年の豊作と豊漁を祈願する。宮古島市の無形民俗文化財に指定されている。
ツナシードゥと呼ばれる、宮国集落の中学2年生の子どもたちが「キャーン(和名:シイノキカズラ)」という植物を採取し、綱づくりが行われる。沖縄本島で見かけるようなきれいに編み込まれた黄金色の綱ではなく、草木を束ねたような少し緑がかった綱に仕上がっており、つかみやすいようにきれいに整えられている。
朝、宮国公民館前の大通りで円陣を組み宮国のクイチャーを皮切りに徐々に集落の人々や観光客が集まりだし、東西にわかれて綱引きが始まる。綱引きは先に2勝した方が勝ちとなり、終了後は先端部分が切断され、東西の御嶽(ウタキ)に奉納される。