
豊年の感謝と集落の繁栄を祈願する多良間村の伝統行事で、4月から6月の『みずのとみ』の日に行われます。多良間村指定の無形民俗文化財で、国指定重要無形民俗文化財「八月踊り」と並ぶ村の二大行事の1つ。
「スツウプナカ(節祭)」の「スツ」は節、「ウプナカ」は祝いや感謝の祭りを意味し、旧正月後の初めの「みずのとみ(癸巳)」の日に、ブシャ座と呼ばれるところで予算会(ティパズミウガン・手始めの御願)がもたれ、その後の「みずのえたつ(壬辰)」と「みずのとみ(癸巳)」の日の2日間に渡り開催されます。
祭場は、ナガシガーシュニ(長瀬川宗根)・フダヤーシュニ(札屋宗根)・パイジュニ(南宗根・ウイヤーとも呼ばれています)・アレーキシュニ(新池宗根)の4ヵ所あり、ナガシガーから順に廻って行きます。祭祀当日は、ナガシガーに集合し、司(ツカサ)や村長・集落の代表が集まり「ニィり」と呼ばれる神歌を歌いあげ「ヤッカ、ヤッカ」と囃したて酒を酌み交わし、訪問者に酒が振る舞われます。