鍾乳洞崩壊が生んだ生命の神秘を宿す谷

数十万年もの年月をかけて自然が創り上げた鍾乳洞が崩壊して出来た谷。谷一帯には豊かな亜熱帯の植物が深い森を形成している。
自然豊かな谷間一帯を巡るガイド付きのツアーが人気を博している。コースには谷上から高さ15mの気根が垂れ下がる『大主(ウフシュ)ガジュマル』や子宝と子孫の繁栄を願う「種之子御地嶽」(サニヌシーウタキ)、1万8千年前の港川人が発見された洞窟がある。
また、サキタリ洞で発見された1万2千年前の旧石器時代の人骨と石器は、同じ場所から二つが同時に出土した国内最初の事例である。古代人の生活痕を留める貴重な谷であり、現在も発掘は続けられている。
近くには県道を挟んで「おきなわワールド 文化王国・玉泉洞」がある。深い谷に石を投げ込むと「ガンガラ、ガンガン」と落ちていく音から「ガンガラー」と名付けられた。
那覇空港から高速で南風原IC経由で約30分。一般路でも約30分である。