琉舞で琉球王朝の雅と文化を体験

琉球王朝時代、中国からの冊封使を歓待するための宴で磨き上げられた琉球古典舞踊は日本舞踊とも違う独特の型を今に伝えている。もともと士族の男性のみで踊られていたが、明治以降、担い手だった士族の手から広く民間に流布し、今日に至る多くの舞踊家と流派を誕生させた。
哀調の三線・笛・琴・太鼓に思いの限りの声を乗せた唄に合わせ、黄色や緋色などの織りなす鮮やかな琉球紅型の衣装をまとい、ギリギリの所作で舞う古典舞踊。芭蕉布や絣をまとい庶民の生活や思いを主題とした躍動感あふれる雑(ぞう)踊り。新しい創作舞踊など琉球舞踊は未だに沖縄の生活に深く根付いている。
踊りを体験するには琉舞道場を訪れるのが一番。
手軽に体験できる施設例として読谷村にある体験王国「むら咲き」の2時間体験コース(1890円)などがある。那覇市ぶんかテンブス館体験学習教室(2000円~)を利用するのもよい。