石を投げて上の穴なら男の子、下の穴なら女の子。子宝を願うのは今も昔も同じ

子宝岩とは戦前まで島の南西海岸近くの海の中に立っていた岩で、子どもを授かりたい人が願掛けに訪れていた。通称「イシイリー」。イシイリーとは漢字で書くと「石入れ」のこと。この岩は高さ4メートルほどの立岩で、その頂上付近には縦に二つの穴があいており、その穴に向かって子宝祈願をする人が石を投げ、上の穴に入ったら男の子、下の穴に入ったら女の子が授かるといわれていた。島の信仰の表れのひとつだったが、米軍が戦後、島を占領し、瀬長島と空港を結ぶ道路を作るために撤去。現在は歌碑だけが残る。平成26年(2014)には、琉球石灰岩で復元予定。
【住所】
沖縄県豊見城市字瀬長
【交通】
空港出口から国道331号を糸満方面へ進み、豊見城市の瀬長交差点を右折。空港から約5キロ、車で約10分。