島の祭事のときに、体を清める場所。井戸も昔のままに。

神女がみそぎをするときにつかう神聖な井戸が「やぐるがー」。島の祭事の時には、ここの水でノロたちが体を清めた特別な場所だ。沖縄の離島では水の確保に苦労が付きものだが、ここは海のそばにありながら水が湧き出る。「がー」とは井戸や湧水の意。車を止めて海岸へおりる道には今は手すりがつき、歩きやすくなっているが、急斜面なのをみると、かつては降りるだけでもひと苦労だったと思われる。井戸は飾り立てられることなく、昔のままそこにある。井戸までたどり着いたら、視線を左方向に。その前に広がる海がまた絶景。