現役の糸満海人(漁師)が漕ぎ手となる古式ゆかしき真剣勝負

「御願で始まり、御願で終わる」といわれる祭祀、糸満ハーレーの最初の競漕プログラム。漕ぎ手は、糸満漁業共同組合に登録している現役の糸満海人・青年部に限定。そこにデーフィ(旗振り役)が加わり、合計13人がサバニと呼ばれる船に乗り、3つのムラに分かれてレースを行います。
糸満海人にとって御願バーレーは、これまでの一年を振り返って海の神様への感謝を捧げ、これからの一年の大漁と航海安全、そして家内の安全と健康を祈願する節目の行事でもあります。字糸満集落の中央にある小高い丘、山巓毛(サンティンモー)での御願(祈り)が終わると、丘から漁港に向かって旗が振り下ろされます。これがレースのスタートの合図。レース終了後は、地域の氏神様が祀られている白銀堂へと向かい、それぞれのムラのハーレー歌を奉納します。