手踊りはエイサーの基本であり、原点である

沖縄本島北部の本部町(もとぶちょう)の青年会をはじめ、名護市の世冨慶(よふけ)や城(ぐすく)では、太鼓を使わず、手踊りを主体としたエイサーが披露されます。手踊りは太鼓のない時代から受け継がれるエイサーの原点です。
沖縄本島中南部のエイサーで手踊りはエイサーの基本とされており、エイサー初心者は、まず手踊りを習うことが多く、中南部で手踊りの中心となるのは女性で、エイサー団の隊列では最後尾を務めます。その舞はイナグモーイ(女手踊り)と呼ばれ、手首や指先がやわらかくしなやかな舞う様子が美しく、一方で、空手の型を取り入れた手踊りで、男性が力強く舞う青年会もあります。