
青年男女がエイサーで街を練り歩く「道ジュネー」を知っていますか?
毎年旧盆の時期にしか見られない道ジュネーは、沖縄県民にとって夏の風物詩。地域ごとの青年会がこの道ジュネーを行い、力強い声や太鼓の音を町中に響かせます。
今回はウチナーンチュの魂が込もった道ジュネーを100倍楽しむコツを伝授!
100倍楽しむコツとは!?
①SNSでルートを先取り②リズムに合わせて一緒に練り歩く③地域の人の想いに触れる①SNSでルートを先取り
▲ウンケー(旧盆初日)のルート
毎年、練り歩くルートが違うので、各青年会がFacebook、InstagramなどのSNSで「何時にどこを通るのか」ということを配信していることが多いです。このルート情報を事前にチェックすれば、間違いなく道ジュネーに出会えるでしょう。
【中の町青年会のSNS】
Facebook:
https://ja-jp.facebook.com/nakanomachi.seinenkai/Instagram:
https://www.instagram.com/nakanomachiseinenkai②リズムに合わせて一緒に練り歩く
▲町全体に力強く響き渡る太鼓の音、勇ましい掛け声

▲近距離だからこそ味わえる臨場感と熱気
歩道を大々的に練り歩く様子を間近で見られるのはこの時期ならでは。演者さんの滴る汗まで見えるほどの近さでぜひ一緒に町を歩いてみて。見どころは「ミュージックタウン音市場」でのパフォーマンス!ダイナミックかつ一糸乱れぬパフォーマンスは圧巻です。


青年会の想いの詰まった旗を手に先陣を切る旗頭、大太鼓のダイナミックさ、イナグモーイ(女性の手踊り)の華のあるしなやかな動きなど、それぞれ異なる中で一体感のある動きを楽しみましょう!
中の町青年会の特徴として皆が口をそろえて言うのが「テンポの速さ」「迫力」「声の大きさ」。特に、沖縄県民のソウルソング「唐船ドーイ」では県民の熱気もマックスに!
③地域の人の想いに触れる
「もうね、とにかく”チムドンドン(魂が踊る)”なのよ!」
地元のおばあはそう熱く語ります。
ウチナーンチュはエイサーのパーランクや大太鼓の音を聞くと、否応なしに胸(チム)がドキドキ(ドンドン)するのです。ウチナーンチュにとってエイサーととても関連の深い言葉であるチムドンドン。ぜひ、実際に地域の方とともにチムドンドンを体感し、ウチナーンチュの魂に触れてみましょう!

中の町青年会は、16~28歳のおよそ100人以上が所属する青年会です。そこに所属する17歳の演者さんは「小さい頃から見ていて憧れて自分から進んで入った」と話します。3歳くらいの子どもがジャンプしたり手を叩いたりと楽しんでいて、地域の子ども達からも憧れの存在となっています。
そんな演者さん達とは数回行われる休憩中に話すことができます。ちょっぴりこわもてでちょっぴりシャイですが、話しかけてみたら皆さん優しくてたくさんお話しをしてくれますよ。道ジュネーでの鋭い目つきとは打って変わった休憩中の柔らかな表情にも注目です!
ここで、中の町自治会会長 照屋さんのお話を紹介します。
「エイサーを通じて、地域の若者から大人までが一丸となって作り上げる、という経験をしてほしい。僕は家族だと思っています」と熱い想いを語っています。観光客に対しても「何か一声かけてぜひ交流してほしい。それが励みになる」と笑顔で話します。
こういった貴重な交流ができるのも道ジュネーならではの楽しみ方ですね!
普段観光するだけでは決して見ることのできない、ウチナーンチュの想いや魂に触れることができる道ジュネー。地域の方とともにチムドンドンな体験をすることで、道ジュネーを100倍楽しんでみませんか?
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