旧暦6月に行われている、南風原町津嘉山の伝統祭祀。480年の伝統を誇る綱曳きの様子を見ることができる。

旧暦6月に行われている、南風原町津嘉山の伝統祭祀。480年の伝統を誇る綱曳きの様子を見ることができる。
沖縄南部の南風原町(はえばるちょう)津嘉山(つかざん)で行われる、伝統の綱引き。毎年豊年を祈願し、旧暦6月26日に開催されています。
津嘉山大綱曳きの歴史は古く、約480年前から続いている伝統行事です。かつての津嘉山は稲作が盛んで、「琉球王府の台所」といわれたほど琉球王朝からの信頼が厚く、尚敬王(しょうけいおう)時代には地域のシンボル的な旗である旗頭(はたがしら)を東西2旗、拝領しました。
その旗頭は綱曳き行事の際に披露され、東の一番旗の「國泰」、西の一番旗の「太平」という文字と装飾は480年前からずっとそのまま守り継がれています。
また鉦鼓(ソーグ。綱曳き行事の際に打ち鳴らされる、平たい円盤状の打楽器)の打ち方も、王府の首里から習ったといわれる伝統的な打ち方が継承されています。そのほか、支度を真下から6尺棒(180センチ)で支えている光景も珍しく、こうして大綱づくりから準備まで、区民総出で伝統を守っています。
大綱曳きが行われない年の旧暦6月26日には御願綱(ウガンヅナ)が行われていますが、これはあくまでも御願(ウガン)行事(祭祀)で、地域の安泰と豊作祈願が祈られています。
【開催日時】
2019年7月28日(日)
※旧暦6月26日に開催
【開催地】
津嘉山小学校(南風原町字津嘉山)
大綱引きは18時頃~
【問い合わせ】
津嘉山公民館 電話:098-889-1435
【交通アクセス】
那覇空港から車で約25分。
国道58号線を北上し、那覇東バイパス(国道329号線)を仲井真交差点で右折。国道507号線の津嘉山交差点を左折して県道128号線へ。津嘉山小学校の標識看板を目印に右折。
【駐車場】
なし