
上江洲家は1754年ごろに建てられた琉球王朝時代の士族の家で、国の重要指定文化財です。上江洲家は江戸時代後期の旧具志川城主の末裔で、代々地頭代(村長)を務めた旧家。綿糸や茶などを栽培し、紬の製法を民衆に広めるなど、久米島の産業振興に貢献したそう。
屋敷は琉球石灰岩の石垣とフクギが取り囲み、正門突き当たりにはヒンプンという、目隠しや魔除けの石塀が立っています。主屋や前の家、庭やヒンプン、井戸、離れの豚小屋など屋敷全体がよく保存されていて、往時の氏族の生活を忍ばせます。
見学は一族の末裔に嫁いだおばあさんが受付案内をしており、歴史を丁寧に説明してくれます。おばあさんの説明を聞くと、上江洲家がどれだけすごい家なのか実感できます。縁側に腰掛けると海も見え、心なごむ風情がなんとも素晴らしい。上江洲家の周辺は緑で囲まれ、青い空を背景に、赤瓦屋根が美しく映えます。入場料を支払っても見る価値のある久米島名所です。
【交通】
久米島空港から車で約20分、兼城港から車で約10分
久米島一周線を久米島西中学校の正門より少し登ったところにある道を入り、あとは道なりに進みます。途中に看板も設置されています。
【住所】
久米島町西銘816
【電話番号(問い合わせ)】
098-985-2418
【入場料】※平成25年(2013)時点の情報です
高校生以上 300円、中学生 200円、小学生 100円 小学生未満 無料
【見学時間】
9時~18時(冬期は~17時30分)
【休日】
不定休
【駐車場】
あり