祭司によって繁栄と豊年の祈願が行われている由緒ある御獄

「琉球国由来記」(1713年)によると、この御獄は、金武間切屋嘉村ヨリブサノ御獄(神名アコウヅカサノ御イベ)、祭祀は伊芸ノロに所掌と記されている。西の御獄「底森(スクムイ)御獄」に対し東の御獄と称され、古くは屋賀村(伝承では山手にあった屋賀村と前田村が湾岸沿いの低地に移動してひとつになったのが、現在の屋嘉区といわれている)の守護神として形成されたと推察されている。御獄は地域の発生と深く関わりを持ち、往事はこの御獄の近くに、御獄を守護神とする上の島(村)が存在していたと伝承されている。御獄の森にはコンクリート造りの神社があり、火の神(ヒヌカン)が安置され、現在も屋嘉区での神事の祈りには、祭司によって地域の繁栄と豊年の祈願が行われている由緒ある御獄である。
【住所】
沖縄県金武町屋嘉1338
【電話番号(問い合わせ)】
098-968-2645(金武町役場振興課)
【交通】
那覇空港より沖縄自動車道、屋嘉IC経由で約55分
【駐車場】
なし
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