まるで龍の口のような風の岩。不思議な名前の奇岩に心引かれる

風の岩という不思議な岩がある。場所は島の南側、アハラ御嶽や陸ギタラを見下ろす岩山で、頂上は拝所になっている。風の岩へ行くにはアハラ御嶽のある道を少し歩いたところに、低木のまばらになった場所があり、そこに小さな「風の岩」と書かれた木の標識が立っている。風の岩へは獣道のような跡があるだけで正式な道はなく、途中に「危険な場所もあるので自己責任で気をつけて」という内容の看板も。低木や背の高い草に前途をふさがれ、風化して崩れやすい岩山をなんとか歩いているうちに目的の岩山が見えてくる。頂上に登ると伊是名集落を見下ろすことができる。風の岩は伊是名島出身の版画家・名嘉睦稔氏の話によく出てくる岩山で、山頂の二枚岩がまるで龍の口のようで、風が岩の間を気持ちよく吹き抜ける。岩山に登るときはできる限り長袖長ズボン、スニーカーが望ましい。
【住所】
伊是名村伊是名
【交通】
仲田港より車で10分
【駐車場】
なし