
「鎖之間」(さすのま)は琉球王朝時代、王子の控えの間や賓客をもてなす場所として使われていました。現在は沖縄の伝統菓子やお茶(さんぴん茶)を楽しむことができる場所になっていて、一息つける休憩処に。また、鎖之間から見える本格的な琉球庭園は、国の名勝にも指定されています。
正殿は華やかな装飾が特徴的ですが、鎖之間は正殿とは対照的に落ち着いたしつらえ。観光客でにぎわう首里城内でも、ここだけは静かです。琉球石灰岩やソテツを使うなど、独自の発展を遂げた琉球庭園を眺めながら、お茶と菓子を楽しめます。琉球王朝時代、元服前の青年が着用していた「若衆」の衣装を身に着けたスタッフが、菓子と歴史について丁寧に解説をしてくれますよ。